【RFM】医療従事者に与えられた最も根幹をなす役割
📖 今日の教え
原文
子曰く、晏平仲善く人と交わり、久うしてこれを敬す。
訳
先生がいわれた「晏平仲(※)は交際の道をよく心得ている人である。どんなに久しく交際している人に対しても狎なれて敬意を失うことがない」
※春秋時代の賢宰相
🌱 考察
渋沢氏はこの教えをもって、「自分の敵を絶対につくらない処世上の最重要ポイント」と述べている。
本当の「敬意」は人と人との間に適切な距離をつくる、とも述べている。
家族、友人はもちろん、患者さんに対しても、「馴れ合う」ことに注意が必要だ。
「馴れ合う」なんてことはしていない！と思うかもしれないが、病院スタッフと患者さんとの関係は、馴れ合いが生じやすいと思う。
その原因は、「敬意」だ。
頭では理解していても、病院スタッフとして治療者という役割が与えられていると、「人ー人」ではなく、「治療者ー患者」の関係となってしまいやすい。治療者自身が、「治療者」の役割に対する理解が不十分であると、そこに齟齬が生じやすい。まるで、スタンフォード監獄実験、のように。
私たちは、「治療者」である前に、「人」であることを忘れてはいけない。
と同時に、「治療者」の役割として、「患者さんへの敬意」があることも決して忘れてはならない。
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本記事は、以下の本を参考に作成しています。
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