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変化を楽しむ~脱成長思考~

コーヒーを通して感じられる『変化』

ホットコーヒーは、淹れたてからゆっくりと温度が下がっていき、それに伴い味わいに変化がでます。
コーヒーの‘‘変化‘‘を楽しむ。これはとても良い習慣だなと思います。

今日の生物学では、人間の細胞はどんどん変化していることが判明しています。1週間とか1か月もしたら、古い細胞はすべて入れ替わってしまうのです。
ただ、私たち人間は、それに気づくことがない。
同じように、日常の些細な出来事も、よく観察してみると多少なりとも‘‘変化‘‘があるはずです。

そうした変化に好奇心を向けることの楽しさ。
コーヒーから感じてみるのはいかがでしょうか。

『成長』は『変化』の一部でしかない

コーヒーを通して、変化を楽しむ。
私がこれを大事にしている理由の一つに、「日々成長せよ!」という成長思考に対するのアンチテーゼがあります。
(誤解が生じないように補足しますと、成長思考に反対しているのではなくて、あくまでアンチテーゼを示しています)

私は以前まで、成長思考をマインドセットとしてきました。ですが、理学療法士の仕事をしていて思います。

「成長することってそんなに大事なの?」と。

というか、「成長」って、「変化」の一部でしかないと思うんです。

人間は日々変化します。これはどんなことをしても止められません。
そうした変化のうち、自分の意思(と思っている幻想)によって行動した結果、得られた変化を「成長」と人間が勝手に解釈している。
そう考えることもできると思います。

だから、あれこれと解釈を加えず、日常に起こる様々な変化をゆっくりと観察し、「へ~面白いなあ」と好奇心をもつ。
「成長」ではなく、「変化」そのものを大切にする。

抽象的な話にはなりましたが、こうした思考が、環境を含めた私たちの生活を豊かにしてくれるのだと、そんなふうに思います。

大切にしている言葉

大切にしている言葉があります。

解るということはそれによって自分が変わるということでしょう。

歴史学者 上原専禄

「頭では分かっているけど、、、」

私を含めて、このように思ったり言ったりすることがあると思います。
上原氏の定義によれば、ここでいう「分かる」は、「解っていない」ということになるでしょう。
だって、頭で分かっているつもりになっているだけで、自分が変わっていないのですから。

もう一つ、この言葉で私が好きなポイントがあります。

それは、解ることで自分が「成長」するのではなくて、あくまで「変わる」ということです。
もちろん、変わることで成長した感じが得られることはあると思います。でも、それはあくまで事後の話です。

「解る」ということは、良い、悪いに限らず、兎にも角にも「変わる」ということ。
大切にしていきたい言葉です。


少しでも参考になりましたら、サポートして頂ければ幸いです。