#269 学級風土をつくる
風の人、土の人
これは、元信州大学名誉教授であり、農学者だった玉井袈裟男氏が立ち上げた「風土舎」の設立宣言です。
学級風土をつくる
僕が学級担任として大事にしている考え方が、この宣言の中にある。子どもたちにとって新しい担任である僕は「風の人」だ。
一方で、昨年度まで学級生活を送っていた子どもたちは「土の人」。
そこで暮らしていた子どもたちの前に、外から担任として僕が登場するわけだ。子どもたちにとって、先生はいつだって外からやってくる。
ここで、僕が自分のやり方を押し付けてしまうと「学級風土」は醸成されないだろう。昨年度までの子どもたちのやり方を否定するなんて最もやってはいけないことだ。
「風の人」である先生は、土を求めて吹く風でなければいけない。子どものためになる先生だ。
そして、子どもたちも、風を呼び込む子たちであって欲しい。
どんな先生に対しても素直さをもてれば、多くの指導を受けられる。素直な子ほど、先生は教えたくなるし、手をかけたくなるだろう。自然と風(先生)を呼び込むことができる。学校にいる全ての先生のおかげで成長できたと言える子どもになって欲しい。
理想(目標)を掲げる先生と、現実を生きる子どもたち。
和して学級風土を生む。
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