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#283 心の定規は曲がる

マイナスがプラスへ

今まで嫌いだったものが、あるコトをきっかけに好きになる。
僕は野菜嫌いを公言しています。子どもの頃からです。そんな僕が小学校3年生の頃、母親と人参の天ぷらを作り、一口パクリ。美味しかったなあ。僕にとって人参はマイナスだったのに、プラスへ

僕は社会科が好きなので教材研究の一環で、いろいろなところへアポをとります。これが、元々は大嫌い。社会人としてのマナーにも自信がないし、受けてもらえるかも分からない。まとめると面倒くさい!でも、1回の成功体験で、マイナスがプラスへ。すごく協力的な方に出会い、お互いにwin-winな関係、同じ志をもてる関係になった経験が大きかったです。

心の定規は曲がる

一方、プラスのものがマイナスになることもありました。大好きなキャンプも子育ての関係で2年間ブランクができると、億劫になっています。はあ~。

どうやら、僕らの心の定規は曲がることがありそうです
これはプラス(楽しい、うれしいなど)で、これはマイナス(嫌い、面倒、怖いなど)の基準が組み替わることがあります。
つまり、プラスだったものがマイナスに。マイナスだったものがプラスに。

子どもに声が届かなくなった

学級の子の表情が暗い。いつものような声掛けが通じない。これは、子どもの心の定規が曲がった時に起きます。

「あんなに楽しんで、みんなと協力していた係活動が嫌になってしまった。でも、私は係活動が好きだったはず。先生もそう言う。でも、今は嫌いなの!」

今までの心の定規では、自分の内面で起きていることを肯定できなくなっている状態です。

こういう時、周りの人(もちろん教師も)の存在は大切です。
これまでの人生におけるプラスとマイナスを揺るがせ、新たなプラスとマイナスを構築させる、気付かせる、つまり、心の定規が曲がることを認識させるのです。
うまくいくと、以前はマイナスだったものがプラスに見えたり、プラスだったことがマイナスに見えたりする。

人の成長

きっと、人は何度も心の定規を組み替えて生きていくんだと思います。
誰一人として同じ定規はない。
みんなと同じだから「定規」ではなく、自分の心を把握するために定めるのが「心の定規」です。
心って不思議でおもしろいですね。

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