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#273 スキルは文脈の中で生きる

スキルネタをやってみる

本屋に並ぶ教育書。その中でスキル系の本は、手にとりやすい。
どのページを開いても、すぐに実践できそうなスキルが載っているからだ。

さて、このスキルを早速やってみよう。

いや、やってみた。その結果は・・・

書いてあるような効果は得られなかった。

オカシイぞ!
授業中にジョークを言って笑いをとることで、子どもたちはリラックスして、発言するようになるんじゃないのか!

・・・子どもたちは微妙な表情をしている。まるで、僕のジョークを無理に聞かなったことにしているようだ。

スキルの弊害

きっと、全国の教室で似たようなことが起こっているのではないだろうか。

ここにスキルの弊害がある。

スキルやハック系は、何故かお手軽に効果が得られると勘違いされがちだ。ちゃんと、筆者は、注意するポイントも載せているのに。
それでも、スキルだけを真似しようとして、撃沈する方が後を絶たない。

スキルは文脈の中で生きる

先ほどの例で考えてみる。

先生がジョークを言って笑いをとる。
これは、そもそも、普段から冗談を言う先生である。その冗談を笑っても大丈夫である。授業中でも、冗談を言うことがある。など、前提条件がある。

そして、子どもたちに発言して欲しいという、続き(目的)も必要だ。

そう!文脈だ。


点で捉えていては、スキルは生かすことはできない。スキル自体は点だが、その前後の文脈があることによって、その点(スキル)に意味が生まれるのだ。

スキルは自分とのマッチングが大事

自分の目的に合ったスキルを選ぶ方は多いと思う。

「もっと子どもに発言して欲しい。」
そのためにはどんなスキルがあるかな?

でも、そのスキルが自分自身に合ったものか、マッチングが大事だ。自分のキャラに合っていないスキルは、なかなか効果が出ない。
そのスキルに問題があるのでなく、使い方や先生のキャラとのマッチングに問題があるんだ。

まずは、色々なスキルを取り入れてみよう。
その中で、自分に合うスキルがいくつか残っていく。
こうして、「○○先生らしさ」が生まれるんだと思う。


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