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#271 学校目標って達成してます?

学校目標って達成してます?

4月に校長から示された学校目標。かなり多岐に渡る内容になっているはずです。学力、体力、人間性の成長はもとより、地域に開かれた学校、働く教職員への配慮まで、全方位的な内容になります。

さて、この学校目標、達成できていますか?
達成できたかどうかを見とる手段として学校評価があります。児童、保護者、教員の三者が評価を行い、分析をし、達成具合を明らかにします。教育課程編成会議などで目にしているはずです。

学校目標言えますか?

さて、皆さん、勤務校の学校目標を言えますか?
すぐに答えられた方は教師の鑑です!僕は言えません!
たぶんですが、同じように言えない方の方が多いのではないでしょうか。子どもに直接接する教員がこれでは、学校目標を達成するのが難しくて当然です。

一方で、学校目標は難しくても、自己目標や学級経営の目標は言えるんではないでしょうか。上位概念(学校目標)を受けて立てた中位概念(自己目標など)は覚えていることでしょう。さらに、中位概念を受けて、具体的な指導などをしていると思います。

目標が達成できないパターン


目標を達成するために、まずは、目標を達成できない方法を知ることが大事です。

目標達成できない5つのパターン

①最上位概念が乱立している。
→学校目標が多岐に渡っていて、どこに集中して取り組めばいいかがバラバラになる。

②中位概念しかない。
→学校目標を無視し、個人の判断で動くため、当然、学校目標達成にはたどり着けない。

③最上位概念しかない。
→抽象的な言葉でまとめられた学校目標だけでは、具体的に何をするのかが分からない。

④どこにも属さない(無関係)目標が乱立している。
→学校あるあるですね。この目標(施策)って、なんでやってるの?ってやつですね。

⑤下位にこだわりすぎて何もできない。
→まさに、手段の目的化ですね。

システムはいいのかもしれないが・・・


実際に働いている身としては、学校目標達成のためのシステムはできていると思います。しかし、「システムを運用する」という意識が弱い、または、「分かってますよね。」的な態度で、説明不十分、共通理解の場の不足(時間の制約もある)が原因となっているように感じます。

学級経営の反省、自己目標に関する面談など、システムは構築されています。しかし、目標が達成できない5つのパターンに陥っている可能性は多分にあるのではないでしょうか。

自戒を込めて、改めて、学校目標と自己目標のつながりぐらいは確認しようと思います。
 
 

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