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グラフィックデザイナーが知っておくべき、UIとUXのこと。

デジタルデザインの領域では「UXデザイナーになろう!」や「UIとUXが重要」など近年よく出てくるキーワードになっています。WEBサイトやアプリで頻繁に使われているワードで、WEB関連の仕事も増えてきたグラフィックデザイナーにとっては理解しておきたい必須の内容ではないでしょうか。

筆者もグラフィック出身でUI・UXへの知見と免疫が低かったときから、様々な案件をこなしてきた中で得た知識や経験をまとめてみました。


UI・UXとは?

UI=ユーザーインターフェース[User Interface]略称:ユーアイ
コンピューターやシステムとユーザーの橋渡しをする部分を指します。具体的にはユーザーがみたり触れたりする部分(文字フォント・カラーリング・デザインレイアウト・ボタンの配置)のことを表します。

UX=ユーザーエクスペリエンス[User Experience]略称:ユーエックス
エクスペリエンスは「体験」や「経験」のことでUIを通してシステムに触れた時にユーザーが感じたことをいいます、例として・・・

・使いやすい
・使いにくい
・見やすい
・楽しい
・不快

などユーザーが感じたことが、UXにあたります。



UI・UXの関係性

基本的な考えではUXの中にUIがあります。ユーザーとの接点を表す「UI」は、全ての顧客体験を表す「UX」の中にあるという考え方になります。


個人的にはUXの中の一部がUIで、そのほかにも、システムや企画の要素なども大切なポイントの一つと考えています。


例をあげると、システムでいえば「読み込み速度が遅い」と悪い体験となり、離脱率が上がる原因になります。企画の部分いえば「ユーザーの課題を、適切に解決するサービスなのか?」商品やサービスそのものに魅力がないケースなどもある場合があります。


■UIの具体例

・どのページからでもTOPに戻るボタンが認識しやすい
・テキストリンクの位置や色がユーザーにとって違和感がない
・見やすいフォント、レイアウトになっている
・フォームに入力補助の機能がある
・ユーザーが迷うことなくメニューや申し込みボタンを見つけられる

■UXの具体例

・読み込み速度が早い
・アプリ内の導線がわかりやすい(欲しい情報にすぐ辿り着ける)
・入力フォームでの手順がスムーズ
・ユーザーの興味を掻き立てるグラフィック

これは実際に体験したことなのですが、
ショッピングサイトで商品を閲覧していたとき、商品群をしばらく下にスクロールして「あ!これいいかも」と、ある商品の詳細ページを見た後に「戻る」を押して前のページの戻ると、スクロール前の最上部の商品群に戻っており「またスクロールするの!!」と不快感を感じ、そのサイトから離脱する体験をしました。これもUX(ユーザー体験)が悪く、ストレスがかかって離脱の原因となります。


またいい体験としては、商品を購入して個人情報を入力する際に、郵便番号を入力しただけで住所を自動で表示してくれて、あとは番地や建物名を入れるだけで済むシステムなどは、ユーザーからすると、とても親切で便利に感じる体験になると思います。

https://note.com/passite/n/n5907a3f9b914


UI・UXをよくするためには


・目的や課題を踏まえ、ユーザー目線でゴールを設定する

サイトにおけるゴールはいろいろあると思います。

・お問合せを増やしたい
・購入してもらいたい
・認知してほしい
・資料請求してほしい
・サイト内の回遊

などなど・・・発注する側と作る側、双方で同じゴール(目的・目標)を認識することが大切です。ここが曖昧になっていたり、同じ認識だと思っていても実は少しズレていたりする場合があるので、具体的にしておくことが大切です。
また、利用者にとって実際に使いやすいか、狙う目的・体験を提供できているか、行動をうながせるサイトになっているかも、ゴール設定や共通する認識の中に入れながら検証していくことも重要です。


・検証を繰り返す

サイト公開後にGoogleアナリティクスなどを使って検証や分析を行います。その他さまざまな要因から検証を行い、次の打ち手を出していきます。どれが正解か不正解かというよりは、課題に対して仮説を立て、さまざまな施策と検証を試していき、精度を上げていきます。


・ユーザーの心理と行動を予測する

検証をする上で一緒に考えたい事が、ユーザーの心理と行動を予測する(ユーザーになりきること)ことです。男性なのか女性なのか?、年齢層はどれくらいか?どんな仕事をしているのか?休日はどんなことをしているのか?など想定するユーザーに徹底的になりきりどんな時にサイトを見るのか?どんな言葉があればその人の心に響くのか?を、検証施策と合わせて考え続けることが重要だと思います。

そうすることでユーザーに刺さるWEBサイトにブラッシュアップしていくことができます。


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