『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』

全20個の短編集小説。

主人公は皆、少しひねくれているというか、物事を斜めに見るような性格の、早慶・地方国立出身のサラリーマンやOL。

各編、自虐的でやたらに東京(港区)への憧れを持っている主人公が、日々の葛藤や鬱憤をつらつらと述べている。
そんな感じの短編集。

「この人変わってるなぁ。性格拗れてるなぁ笑」と思いつつも、どこかモブっぽくて、「確かに周りにいるな、いやこれって意外と自分もそういうところあるよな」という妙な親近感も湧いてくる、そんなショートストーリー。

暇つぶしにはうってつけの一冊でした。

特に上京して東京に住んでいる人には、随所に痛いところを突かれ、苦笑いを繰り返す一冊だと思います。

ぜひ読んでみては。

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