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幸せな結末

W杯決勝の舞台で、かつてこんなにまで点の取り合いがあり、最後まで行方がわからない試合があっただろうか。

前半、フランスはこれまでとまったく別のチームのように精彩を欠いた。
アルゼンチンが早々に得たPKをメッシが決め、カウンターでディマリアがゴールすると、早い時間ではあったがこれでもう試合は決まりかとさえ思われた。

神の子メッシ
いつものハートマーク、このあとディマリアは感極まって涙ぐんでいた。


後半になっても流れは変わらないように見えたが、そこはデシャンの采配が当たり出す。アルゼンチンが逆にフランスにPKを与えてこれをエムバペが決めたところから、一瞬で潮目が変わり、その1分後に再びエムバペが同点のゴール。試合は振り出しとなり、この時点で大会の得点王はエムバペ有利となった。

試合は90分では決まらず、15分ハーフの延長戦へ。ここで、交代カードを温存していたアルゼンチン有利の動きとなり、後半5分でメッシがゴール!
もはやアルゼンチン優位は決まりかと思ったが、アディショナルを含めると時間はまだ10分以上ある…。

ゴール前のディフェンスでアルゼンチンがハンドの反則を取られ、またまたPK。これをきっちりエムバペが決めてハットトリックとした。

ただ、これ以上の得点はなくここから5対5のPK戦へ突入。
最初にエムバペ、メッシの両エースが決めたあと、アルゼンチンのGKマルティネスがフランスのコマンを止め、もう1本チュアメニのシュートは枠を外れた。アルゼンチンは3本目をディバラが決め、4本目をモンティエルが押し込んだところで勝負が決まった。

試合の途中から、どうしてもメッシにW杯を獲らせてあげたいと祈るような気持ちで観ていたが、解説の本田圭佑も3-2になった時点で「もうメッシでよくない?フランスは前も優勝してるし!」と言っていて思わず笑った。
ベンチに退いたディマリアから笑顔がなくなり、心配そうな表情になっていき、それを見てこちらも胸が痛くなった。

それでも、栄冠を掴み取ったアルゼンチン代表🇦🇷は素晴らしい✨

見応えのある良い試合だったし、連覇を阻まれたフランスは気の毒だったが、『for Messi』(メッシのために)を貫き、見事実現させたアルゼンチン代表を褒め称えたい。
あの守備をしない、攻撃参加していないときは歩いているメッシが猛烈な勢いで走ってディフェンスしていた。その思いの強さが、観ているこちらにも伝わってきた。
アルゼンチンは大騒ぎだろうな。

おめでとう、メッシちゃん🇦🇷
私は2006年からずっと、あなたを見守ってきたよ。今、とても嬉しいです。

Congratulations🎉


タイトルは、ダーリンにアルゼンチンが優勝した〜良かった!と言ったら「幸せな結末だったな」と返ってきたので、それをいただきました。
たまにセンスある発言するよね。

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