『時々、慈父になる』by 島田雅彦
島田雅彦の『時々、慈父になる』を読んだ。
『君が異端だった頃』の続編とも言うべき、自伝的私小説。
フィクションであると断りがあるが、著者曰く内容はほぼ事実であるとのこと。ただ、どうしても事実通りにとはいかないところを脚色するのでフィクションということにしているそう。
島田雅彦の著作を読むのは、昨年読んだ『パンとサーカス』以来となる。
『パンとサーカス』は、首相が暗殺されるという内容が、刊行された時期と某首相暗殺と重なり、もしや予言か?と話題になったものだったが、『時々、慈父