ゼオライトが肥満マウスの成人病を改善したぞ

様々な生体実験でたくさんのマウスが扱われているわけで、ガンになったり、増やされたり、マッサージされたり、そういう運命にあるわけだけれど、そういう屍の山があってこそ、いまの医療や技術が成り立っている。

これは友人から聞いた話で、ある食事の席でそういう小さい命の扱い方に我慢できない女子がいて、人間が代わりにやれば良いというものだから、みんな押し黙ってしまったという。

そうなると、あっという間に人類はいなくなってしまうわけで、今ある暮らしがそういう犠牲になり立っていることはしるべきところだけど、そういう構造を否定して、人の命を消費しろというのかと。

というよりも、マウスの命も人の命も同価値というスタンスでしゃべっていたんだろうなと思う。


岐阜大学と美健産業株式会社の共同研究で富山県産の天然ゼオライトが肥満マウスの高血糖、高脂血症、肥満を改善することを発表した。

ゼオライトというのはイオン交換特性をお持つアルミノケイ酸塩で穴でつながっている細いネットワークを持っており、共通の酸素原子を通して連結してる。

これは水を吸着して、カチオンを交換する。カチオンとは+電荷を持った陽イオンで反対にマイナス電荷を持った陰イオンをアニオンと呼ぶ。
このカチオンはマイナス電荷とくっつきやすいからモルタルやコンクリート、鉄、タイルなどの材料に強い密着性を発揮する。

この特性を利用して、公衆衛生の水質浄化剤などの環境保全に活用されているのだけれど、

天然のゼオライトは安価で毒性を示さず、環境汚染がされないことがほうこくされている。

この天然のゼオライトが、高脂肪飼料摂取に伴う肥満糖尿病に対して有効性を検討した。

肥満モデルマウスに富山県八尾層群の火成岩由来のゼオライトを14日間経口投与したところ、血糖値やインスリンの濃度変化も体重も減少が見られた。

これが人体での実験でうまくいけば、健康食品としてのゼオライトがドラッグストアに現れるかもしれない。

こういう成果が出るのも、たくさんのマウスが役に立ってこそ。いきなり人に試してみたら「石の粉を食わせる気か」と怒られちゃうね。


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