【ナイトビジョンはフルカラーに】機械学習でモノクロからフルカラーに変換するぞ
ナイトビジョンゴーグルという、暗闇の中で使ってみたいガジェットがあるんだけれど、夜の廃墟巡りやナイトサバイバルゲームでもしない限りは、使うことはまずないだろう。
なにかの映画でとある小隊がナイトゴーグルをつけて、襲撃するシーンがあって、ナイトゴーグルが外の光を電子機器で増幅させて、暗闇を明るく見せていると推測した人が、襲撃にきた連中にストロボフラッシュを浴びせて、目くらましをさせる。
普段でもまぶしいストロボフラッシュをさらに増幅されたから、視神経も唯では済まなかっただろう。
後から聞いた話では、この手の兵装は必要以上に光量が増幅されると、回路がカットされる仕組みになっているそうな。まあ、そうだろうな。
アメリカ、カリフォルニア大学アーバイン校でPLOSOneに掲載された研究では、ナイトビジョンのフルカラー化を開発している。
AIによる機械学習を通して、モノクロだったナイトビジョンの映像をフルカラーに変換してくれる。
ナイトビジョンはだいたいが緑一色になっていて、どうしてかというと可視光の中で人間が一番知覚しやすい色であるから。
人間の目に感知できる可視光線は380ナノメートルから740ナノメートルまで見ることが出来る。錐体細胞と呼ばれる目のセンサーはこれらの波長エネルギーを吸収して、脳に運ぶことで色を知覚する。
ただし、これは光があると言うことが前提で、光源がないと芽は暗闇の中を見ることが出来ない。そこで、赤外線を暗視スコープは拾い上げ、ディスプレイに画像を表示する。でも、一色しか出来ないので、緑色にしている。
赤外線の代わりに可視光を検出して増幅する超高感度カメラもあるけれど、可視光は目や実験室にある繊細な生物学的サンプルだと炒めてしまう可能性があった。
そこで、機械学習に何百もの写真を提供して、色に関する情報を学習させた。そのことで、割と良い感じに色を再現することが出来たという。
まだ、実用段階ではないけれど、多少の食い違いはあれども人間が使う分にはそれほど問題は無いそうな。
軍事利用に限らず、医療や美術品の修復にも応用ができるとのことで、活用の範囲はうんと広まりそう。
いずれは民間に流れてくれれば、ビデオカメラのナイトビジョンにもフルカラーが登場するだろう。
そいや、アウトラストというホラーゲームに暗闇を歩く時にナイトビジョンがあったっけ。あれはモノクロで映っているから、さらに怖かったけれど。
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