新しい創傷ケア、糖尿病の慢性創傷にも効果的

糖尿病にはなりたくないなと常々思っていて、年に一度の血液検査では今のところ血糖値は平常値を維持している。糖尿病による免疫の低下や食事の制限もあるけれど、末端部分の壊死がやっぱりこわい。

壊死すると毒素が回ってしまうので、その部分を切断せざる得なくなる、足が腐れ落ちるなど、本当におっかない。

自分の身内ではそういう人は見受けられないけれど、年を経ればそうなるリスクは大きくなるし、何かきっかけがあれば健康の増進を図ろうよと訴え続けようと思う。自分のためにも。


イスラエルで発明されたActiGraftは患者の血液を採取して特別な試薬と混合した創傷ケア製品。

見た目はでかい吸血ヒルが傷口にぶら下がっているかのよう。

凝固するパックの中で患者の血液から12分でできあがるという。

たとえば、末端を切除したとき予後がよくなくて、また壊死していくケースがあるという。結局血液が循環してくれなくて、壊死がまた始まってしまう。

つまり、血液が流れてくれれば、創傷の治癒は始まるのだけれど、流れが元々悪いからうまくいかない。

このActiGraftで作られた血餅はデカいかさぶた。傷がかさぶたの内側で治癒が恥じるようにデカいかさぶたの中で血が流れていれば、身体は治癒を初めてくれる。

腐っていた部分にも血液が循環すれば、治癒が進んでいく。

足の指を切断していて傷が癒えない女性がいて、4ヶ月入院していたけど、一向によくならないからさらに切断を予定していたという。ところが、ActiGraftをつかったら、2ヶ月半もたたないうちに歩いて帰宅した。

傷が治癒するまでに一週間に一度の交換が必要だという。それくらいなら特に大きな負担にもならないだろう。むしろ交換しないと血餅の方が腐るのでは。

実は元々やけどの治療のために開発されていたという。なるほど、わかる。

でも、やけどだけの治療では市場が小さかったそうな。ビジネスの視点からすると、糖尿病の患者に市場を見いだしたのはアイディアだったね。

このアイテムは、救急医療にもきっと使えると思う。市場は小さいけれど、やけどのケアには役に立つわけで。

それにしても、さすがイスラエルだなって思ってしまった。米国やドイツにもう売りこんでるみたいだし。



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