【 低温による脳内時計のリセット:冬眠中の概日リズムの新発見】概日リズムのスイッチを発見したぞ

最新の研究では、哺乳類の脳内にある概日リズムを制御する中枢が低温環境下で停止し、再び温めることで時刻がリセットして再開されることが明らかになりました。この発見は冬眠中の概日リズムのメカニズムを解明するために貢献し、その重要性を示しています。

脳内概日リズムの新たな研究では、自然科学研究機構 生命創成探究センターの榎木亮介准教授や根本知己教授らが、脳内にある概日リズムを司る中枢の神経細胞が低温にさらされるとリズムを停止し、再び温めることでリセットされることを発見しました。この発見は、冬眠中の概日リズムのメカニズムの理解に貢献するとともに、冬眠という生命現象の本質を解明する上での重要な一歩となります。

研究チームは、マウスとハムスターの視交叉上核の時計遺伝子の転写リズムと細胞内カルシウムの概日リズムを温度変化下で長期間観察しました。その結果、低温状態(約15℃)では神経細胞のリズムが停止し、再び温めると時刻がリセットされ、リズムが再開されることが明らかになりました。

この発見は、長年の謎であった冬眠中の概日リズムの挙動に関する理解に寄与するだけでなく、時計遺伝子だけでなく細胞内カルシウムも概日リズムの制御に関与していることを示しています。

この研究の成果は、冬眠における概日リズムの停止と再開がどのように行われるかという素朴な疑問に答えるものです。また、時計遺伝子だけでなく、細胞内カルシウムも概日リズムの調節に関与していることが示唆され、これは冬眠や概日リズムに関する基礎的な科学的価値を持つものです。

今後の展望としては、この低温環境下での細胞機能の光イメージング解析を冬眠の研究に応用し、冬眠動物の脳内で同様の現象が起こっているかを探求することが重要です。これにより、生理機能の理解が拡大され、これまで見逃されてきた機能が明らかになることが期待されます。

この研究は、概日リズムの理解を深めるだけでなく、冬眠や生命の本質についての未解明の部分に挑戦するものです。生命の中心的なメカニズムの理解を深めるこのような研究は、生命科学全体に新たな洞察をもたらす可能性があります。

ChatGPTより作成


人間だと20-28度で低体温症による重傷となるそうで、生活リズムが狂ってしまった人が、身体のリズムをリセットしようと試みるなら、ちょっと温度が低すぎるかも。

すなおに太陽を浴びた方が手っ取り早いし、低温から日常に戻るには光熱費がかかるし。

熊やリスなど冬眠する哺乳類はエサが無い冬だから、獲得した能力だろうけど、脳は本当に不思議なことを起こしてくれる。

おそらくは、冬眠中は概日リズムがないままで春が来るまで、時間が過ぎているような感覚は無いのだろうと思う。冬眠中は身体の時間が経過していない。冬の間は年を取ってないのかも。

もしも、大規模な氷河期が訪れて人類が絶滅の危機になったとき、科学でコールドスリープを行うんだろうけれど、冬眠ができる身体に変える薬品を開発するってこともあり得るかも。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?