分子ロボットの可能性

ロボットと言ったら、工場で部品を延々と作っていたり、街角で喋っていたり、歩いたり跳ねたりするやつ。

この分子ロボットというのは化学的な部品で構成されていて、電子顕微鏡で覗くくらいの小さなサイズで稼働する。

DNAのらせんオリガミの構造体、DNA修飾微小管をくっつけて、高次階層化アスター構造というのを作成する。そこで四量化したキネシンをくわえると、アスター構造が集合化してミリメートルの網目構造が形成される。

何を言っているのか自分でもよく分からんけど、すこし詳しく書くと、

DNA二重らせんをチューブ状に束ねた「オリガミ構造体」を中心に、側面からDNA鎖をくっつける。

そこから、DNA鎖を飾り付けた微小管(DNA微小管)を混ぜてやると、ウニみたいな形で「アスター構造」と呼ばれる集合体が形成される。

そこで四量化したキネシンをくわえたら、アスター構造同士でくっついて、網目構造になった。



で、これが一体何になるのかって言うと「分子人工筋肉」となるそうな。


つまり、分子レベルで小さなロボットを作ることができた。


動力はATP(アデノシン三リン酸)といって、生物の細胞がこれをエネルギーとしている。


で、どうやって制御するかというと、波長の違う光を当てることでそれを可能にした。


今後は医療ロボットや昆虫型ドローンなどにこの技術が使われるのではと言うことだけれど、

これができたら、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓を除去することもできるだろうし、動かなくなってしまった末端神経の代わりにもなったり、脂肪燃焼の効率を上げて、体重のコントロールもできるかな。

昆虫型ドローンなんかは諜報活動に大きく使われるかな。イスラエルあたりが最先端の装備を実戦で扱っている話をちらと聞いたけれど、普通に従来サイズのドローンの方がまだ使えるかも。

それと、深海魚にセンサーをつければ、生態系の調査が格段にはかどるかもね。何しろ、深海は火星よりも調査が進んでないんだって。



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