【ゾウは速く動かない】大型動物はゆっくり歩いてオーバーヒートを防ぐぞ

アクションゲームをやっていて、メチャクチャでかい敵に出くわすというシーンがある。園で快適から逃げるために猛ダッシュで逃げるわけだけれど、でかい敵ほど意外と緩慢に動いている。緩慢に動いているように見えるけれど、やっぱり追いつかれてしまう。

ダークソウル系のゲームにはメチャクチャでかい敵が出てくるけれど、結構速い。身体が大きいが所作がプレイヤーの動作と同じくらいに動くので、リーチがある分、初見では圧倒される。

自分たちは夏になると虫がいるのをよく見かけるけれど、虫からしたら巨大な生物を見ていることになる。その巨大な生物に追いかけられて、捕まってしまうのだから、やっぱり速いやつだと思われているかもしれない。

巨大な生物に襲われるというのはかなり恐怖だろう。我々からしたら、やはり虫けらなのだし、スタンスが対称的になる。

大きな生物は皆動きが鈍く見える。考えてみたら、筋肉も同じように多くあるはずなので、理論的にはもっと速く動けるはずなのだけれど。


ドイツ統合生物多様性研究センターとフリードリヒシラー大学の新しい研究によると、動物が飛んでいるか、走っているか、泳いでいるかにかかわらず、その移動速度は筋肉によって生成された過剰な熱をどれだけ効果的に放出するかによって制限されると発表。

この研究では、532種類のデータを用いて、動物のサイズと移動速度の関係を調べるためのモデルを開発した。データには、レーダー追跡装置またはビデオ録画に基づいて野生で動く動物のみに含まれ、動物園などの飼育下の動物は含まれなかった。

調査の結果、動物が大きくなるにつれて、移動速度速くなるはずだが、中型の動物が最も速い速度を維持できることがわかった。これは大型の動物ほど、移動中に発生する筋肉の熱を逃がすのに時間がかかるためにオーバーヒートを避けるため、ゆっくりと移動する必要があると考えられている。

論文の著者は「大型動物はこれまで考えられていたよりも、温暖化する気候の中で生息地の分断の影響を受けやすく、そのために絶滅しやすい可能性があると予想されます」と述べている。

地球温暖化が未だに進むことで、大型の動物が自らの熱で息絶えてしまうこともあり得るのかもしれない。かつての恐竜がいた時代に大型の獣脚類は動きすぎて熱中症で死んでいたケースももしかしたらあるのかもしれないな。


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