植物プランクトンからガソリンがとれたぞ

再生エネルギーを最近よく聞くようになったけれど、まだ原子力のでかさにはほど遠くて、まだまだ研究の余地が残されているという印象。たとえ、原子力以外の大きなエネルギー産出方法が見つかったとしても、それが決して安全かというと多分安全とはいえない。

大きなエネルギーを作るってことはそれだけ破壊規模も同等にあるわけで、これを最小限にとどめたいなら、分散するしかない。分散するには広い土地が必要になる。日本の場合は森林を剥がして土地を確保するしかない、メガソーラーみたいに。そうやって、エネルギーを求めかつ、クリーンさも求めるなら、それ相応の対価がいる。


国立研究開発法人海洋研究開発機構、豊橋技術科学大学の研究グループは植物プランクトンが一連の飽和炭化水素を合成する能力を持つことを発見。

飽和炭化水素とは炭素と水素からできている有機化合物。メタンも。

北極海の一部であるチュクチ海の海水から採取された植物プランクトンの中から単離培養して、組成を調べたところ、

ガソリン、ディーゼル油、燃料油などの炭素数10から38までの飽和炭化水素が含まれていた。プランクトンだから、ごくわずかなんだけどね。

もともと石油というのが地中から採掘した原油を精製したもので、太古の植物プランクトンなどが地下の高圧高熱の条件で長い時間をかけて熱分解と熟成によってできたもの。地球が作ったスープだ。

地球温暖化による気候変動もあるので、化石燃料の消費を減らしていこうと考えている人類。いまさら、ガソリンや重油などの生活や輸送に使う油のない生活をすぐに手放せるわけもなく。

電気自動車も開発が進んでいるけれど、水素やバッテリーを作るときにできる二酸化炭素もあると言うことを忘れてはいけない。

植物プランクトンからバイオ燃料を製造する企業がこれからポコポコできてくるんだろう。ユーグレナもミドリムシから燃料作っているしね。

北極海は人類の研究の手が及んでいないところがたくさんあるそうな。深海もそうだし、地面の中だって、ほんのちょっとしか潜れていないしね。

いつかは家庭でもできるバイオ燃料キットなんかも現れるだろうか。かいわれ大根やキクラゲの栽培キットみたいなやつで。適当に増えたら、圧搾機で燃料を取り出したりしてね。



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