【燃やせる電子基板】紙製の使い捨て基板を開発したぞ

昔から、自作のPCを使っているけれど、パーツごとに入れ替えているので、中古のパーツが溜まっている事態になっている。

溜まって置き場所がなくなってきたら、タイミングを見計らって、ハードオフに流す。いくらか小銭にはなるけれども、数万円で買ったものが数千円で返ってくるのは仕方ないとは言え、ちょっと情けなくも感じてしまう。

パーツは使わなければ、やっかいな文鎮みたいなもので重いしちょっと手に余るしで、ゴミの日に捨ててもいいのだけれど、都市鉱山の一部になるならと考えると、ハードオフで流した方が有効利用されるのではとも考える。

雑誌みたいに資源ゴミとして、捨てられる日があるならいいけれど。


アメリカ、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校電気コンピュータ工学科の研究チームは、紙で出来た電子回路基板を作成し、燃やしたり分解することが可能だと発表。

研究チームは1枚の濾紙にワックスのパターンを印刷することから始めた。オーブンで熱したあと、ワックスが紙にしみこむ。そこに導電性インクと半導電性インクを紙に塗る。ワックスがしみこんでない部分にしみこんでいくので、銀ベースのインクと導電性金属部品をスクリーン印刷し、ゲルベースの電解質を回路状に塗布した。

その結果、抵抗、コンデンサ、トランジスタを備えた、安価で機能的なアンプタイプの回路基板が完成。紙の様に薄くて、火を付けると完全燃焼して灰になった。

現状、電圧の高い機器の基板には使えないだろうけれど、ウェアラブルデバイスのような省電力の電子基板の代わりには成りそう。

でも、マザーボード当たりから紙製回路基板が出来るかな。CPUの通電で接触部位が焼けてしまいそうだけど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?