銀河の化石

そもそも化石とは何だろうな、この記事ではいわゆる比喩なんだろうけれど、おそらくは長い間そこにとどまっていたに違いない。たぶん。

イギリスのリバプール・ジョン・ムーア大学の研究グループが天の川銀河の奥深くに埋没した「銀河の化石」を発見したという。

アメリカのアパッチ天文台を利用したアパッチポイント天文台銀河進化観測実験というなんかすごい実験の中でこの化石を発見した。

太陽系を含むこの天の川銀河が今も広がっているわけだけど、その中心部に取り残されたかつては銀河だったらしい。

どうやら、天の川銀河とこの銀河がぶつかって、天の川銀河が広がっていく一方でこの銀河は広がれなかった。この銀河はヘラクレスと名付けられたけれど、なんか皮肉に聞こえるのは自分だけだろうか。

アパッチポイント天文台銀河進化観測実験(以下APOGEE)による近赤外線の分光データを集めることで天の川銀河の中心部を観測。10年ほど観察して50万個の星の分光データを集めたそうな。

天の川銀河の中心部にある数万個のうちの数百個は天の川銀河元素組成や運動が全然違っていたという。これらの星がどうやらヘラクレスの由来だったのではという見解。

もしかしたら、ヘラクレス以外に他の銀河も混じっている可能性もあるのかな。

他の銀河も同じように別の銀河を取り込んで大きくなったのか。それはめずらしいケースらしいけれど。

APOGEEでこれからもデータを取得していくんだろうけれど、銀河の歴史を大雑把にでも分かるようになったって、それだけでもたいしたものなんだろうけれど、

いずれは地球の外で巨大な天体望遠鏡を建設できたら、もっと面白いことが分かるんだろうな。それまで生きているかなー。

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