【すごい止血剤】血流に触れるとすぐに固まる止血剤を開発したぞ

外科手術では、なるべく出血を抑えて進めるのが重要。でも出ちゃうときは出ちゃうから、輸血したり生理食塩水とかでとにかく切り抜けていく。むかし、PC98でライフアンドデスと言うゲームがあって、これは外科手術をするシミュレーションゲームなんだけれど、よく簡単だと言われている盲腸の手術を行う。

肉体を切っていくと、血がじわじわ出てくるので止血用の焼きごてでジュッと止めていく。当時の手術器具だから、それが新しいものなのかはわからない。あのころの医療の現場にはレーザーメスはあったはず。

盲腸の手術なので、大きな動脈を切ってしまった、と言うことは無いんだけれど、血圧が低下したりするので、薬を投与して血圧を安定させたりする。

あと、大動脈瘤の手術もあるので、これは大変。身体の真ん中にある太い動脈でここは間違えるとすっごい出る。

フジツボから作った接着剤。びっくりするほどよく止まる。

東京大学医学部附属病院の研究チームは、体液に触れると瞬時に自己固化する合成ハイドロゲルを開発した。

このハイドロゲルははじめは液体になっているけれど、体液の一部で歩け月に触れると血液を巻き込んで固化を起こす。この速やかな固化により、圧迫止血でないと困難だった出血にも効果が期待できそう。

マウスでの下腿静脈大量出血モデルでは1分間で安定した止血効果が得られた。止血が速やかに出来ると言うことは未知の感染症の伝播も防げる。血液を始め、体液の被曝は感染症においてよくある話。交通事故でけが人を助けるときだって、救急隊員は血液を浴びてしまう可能性がある。

それが未知の感染症だった場合、救急隊員が感染する可能性があるわけで。

そこで、このようなハイドロゲルで出血部位を押さえておけば、かなりの感染リスクを抑えられると考える。出血による患者の消耗や精神的負担も抑えられるから、大いに期待できそう。

いずれは救急箱に1パックに備えるようになるかな。備蓄袋に備えておけば、災害時のケガにも対応できそうだし。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?