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社会人一年目でうんこ漏らした話。

※無料ですべて読めます

そうあれは8年前のピカピカの新入社員だった私。関西出身でIT会社に就職して上京。


東京への憧れもあり、研修から朝7時半には出社するいわゆる意識高い系。

あの日は、関西から上京してきた後輩に


「東京はすごいぞ。IT業界はすごいぞ。」


的な話を飲みながら語る俺。


かっこいいぜ。俺。いけてるぜ。俺。

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その飲みの翌日もいつもどおり、泊まりに来ていた後輩を置いて、早朝6時半に早々と出社しました。


最寄り駅でたまたま同期と会い、一緒に会社に向かっていました。

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するとお腹が





(ゴロゴロゴロ)




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お腹が普段から緩い私は危険をすぐに察知して、同期に




「ごめん!俺ちょっと先行くわ!」



と言って小走りで会社のビルに向かいました。


そういう時に限って信号も赤。

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そして運が悪いことにうちの会社のビルはトイレが1階にはなく、2階に。





(あ~結構やばいな~)




そう思いながら2階のトイレに向かって階段を慎重に、かつ急ぎ足で登っていきました。





そんな焦りが悪かったのか、あと3段ぐらいのところで階段につまづいてしまいました。

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それと同時に







(モリモリ。モリモリモリ。)






。。。。。



階段つまづきの勢いで私の肛門は限界を超えてしまいました。



しかも、ちょっと出たとはいえない、ほぼ下痢ちゃんたちがすべて。






(モリモリ。モリモリモリ。)





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そのまま意識もうろうでトイレに入りました。





呆然の中、これから東京で一旗揚げる気概だった私ですが、



その時は





(。。。。関西帰るか。こんな早く帰ることになるとはな。短い東京生活だった。)




そんな状況です。

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そんな現実逃避を3分ほどして、冷静になりました。



よく見ると大量に出たのですが、ボクサーパンツは偉大なもので、僕を守ってくれました。




(ありがとうボクサー。トランクスなら終わってたな)



でもスーツはなんやかんやで汚れています。




さぁどうする、何ができる。

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出社は9時。時間は1時間ちょいある。




低スペックの脳みそが高速回転で、色々なシュミレーションを実施。




まず1つ目。スーツを買いに行く。



たしか近くにスーツカンパニーがあったはず。




ネットですぐに確認。




くそっ10時オープン。間に合わない。




次は、ノーパンで出社。



ボクサーパンツが守ったとはいえズボンに少しついている。



こんな日に限って研修で事業戦略会というデカ目の会議体に9時から参加する日。


どうなるかイメージしよう。

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司会的な人


「では今から経営会議を始めます。今日はOJTで新人のみなさんが同席してます。」



社長


「今後の全社方針として、クラウドに大きくシフトしたい!!

これからは絶対にクラウドの時代が来る!

なぜならインターネ、ん?、、んん?なんか臭わないか?」


部長的な人たち


「そう?んんん?たしかになんか臭いな」




ざわざわ。




ざわざわ。




同期的な人



「あれ酒本くん、なんかズボン汚れてない?え、てかめっちゃ臭い!!えっどういうこと!?」



私赤面。




。。。。




駄目だ。出世の道はこの会議を境に閉ざされる。



小学校の時以来のうんこがバレることへの恐怖。

ノーパン出社はやめておこう。



他はないか。


やはり一度帰るしかないか。


電車を調べると間に合わない。

遅刻のレッテルがついてもまだ儲けものか。


そう決意した私は汚れたスーツとトイレを気持ち掃除し、大便トイレを申し訳ない気持ちで出た。






その時、目の前にいつも朝から掃除している掃除のおばちゃんと遭遇。

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東京に染まっていない私は



(このまま何も言わずに立ち去るのは申し訳ない)



そう思い




「おばちゃん、ごめん。ちょっと汚しちゃった」



そう言って立ち去ろうとした。



きっとベテラントイレ掃除のおばちゃんならこういうシーンは
年に何度か経験していると思う。




きっと察してくれて、優しい声でも掛けてくれるかと思っていた。




そんな期待とは裏腹におばちゃんは




「えっ、、えっ?あっ!?えっ、、漏らしちゃった!?漏らしちゃった!?あんた漏らしちゃったの!?」




小学生の頃、授業中うんこにいくときバリの、おもいっきり軽蔑と馬鹿にした言い方で
真相に迫ろうとするおばちゃん。

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私は



「えっあっはい。ごめ、ウワァ★%ァ!!」


とその場を逃げるように立ち去りました。



すぐに人事に電話して



「通勤中にスーツのズボンが破れたので、一度帰ります。そのため遅刻します。」


とだけ伝えた。


帰りの電車では下りの人が少ない中、周りに臭われていないか恐怖の中帰宅。




そして運が悪いことにこんな日に限って、前日、関西からの後輩が遊びに来ており
自分の家に泊まっている。




前日の夜、学生の後輩に社会人とは何か、東京の素晴らしさを一丁前に説き、
出社もかなり早い時間に出たかっこいい先輩を見せていた。



そんな先輩がうんこ漏らしてノーパンで異臭を放ちながら、いきなり



「前代未聞や!前代未聞や!」



という謎の言葉を発して後輩が寝ている中、帰宅。



「どど、どうしたんですか!?」



と後輩




「ううう、うんこ漏らしたんや!!」



と私



「どど、どういうことっすか!?」



と後輩。



あっという間に着替えて家を出る私。


もちろん経営会議は途中参加などできず次の会議からの参加に。


その後いろいろな先輩から


「スーツ破れたんだって?おもろすぎるやろ!」


と散々いじられたが、うんこ漏らしたとはさすがにいえませんでした。


この話、6年ぐらいは会社で封印しておりました。


ただ関西にいる友達は



「あいつは東京まで就職して研修中にうんこを漏らした。」


とネタで今もイジられてます。



何か悩みをお持ちのみなさん、こんなうんこな私も今は結婚して楽しく仕事しています。

前向きに生きましょう。

おしまい。

どんな人がうんこを漏らしたのか気になっちゃったあなた。
こんなブログを書いてるのでご興味あればぜひ。

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