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メビウス上で畏れは転換する

執筆:ラボラトリオ研究員 門奈 


日本には和歌や俳句など、情緒を大切にする文化があります。
俳句や小説などに用いられる描写や情緒を表す、言葉、言霊(ことだま)は、人に景色や情景を思わせ、時に自然の五行や五大を感じ取る感覚を呼び覚まし、心の豊かさを育む働きがあると考えます。

情緒といえば、白川の五情の教えがあります。

五情は
【覚(おぼえる)、畏(おそれる)、恥(はじる)、悔(くやむ)、
省(かえりみる)】

ひとつの「情」を客観視して、祓い・鎮魂することで次に発生する動きに変化が生まれます。

こんな時期だからこそ、五情のうちの「畏れる(おそれる)」という情の働きを客観視し、考えてみました。


人間には身の安全を守り、生命を維持するため本能的な危機に対する反応があります。

火に触れれば、燃えてしまいますし、海に飛び込んで泳げなければ、溺れてしまいます。そうならないように経験から学びます。

人類は集合意識でも、個人でも、痛みや苦しさを体験したら、二度と同じ経験をしないようにと
「畏れる」という情の働きを通じて、生命の危機を回避したり、安全策や改善策を考え新しい創造を実現してきました。

危機を回避し、制限された世界を捉えて、限られた考え方や、古いパラダイムに疑問をもち、

それまではなかった発明や、それまではなかった選択肢、新しい概念や、生き方が現れるのには必要な流れなのかもしれません。

「畏れる」という情の働きから何が正しい道なのかを探り、学んで、
瞬間、瞬間に新たな道を創造していると思います。

「畏れ」をもちながら人類はメビウスの道の上を歩き、
「畏れ」はメビウスの上で瞬間に転換する。


一方で「情」に翻弄されずに、それはどこからきたものなのか客観視して見極めることも大切だと思います。

それが先祖代々からの頑固な感情であるのか、教育や社会の影響からのものであるのか、どういう情報を信じているからなのか、、等

その「情緒」「感情」を客観視できれば、祓い清め、鎮魂し、瞬間に転換することができます。
祓詞の大祓は、公を祓い清める働きがあります。
また、特定した感情をデジタル発信で祓い清めることも有効です。


古代から私たちはずっと、畏れた状態のままではいられずに、畏れを知って考え、瞬間に転換し、次の創造をしてきたのではないでしょうか。

今、人類に「畏れ」が働いているその裏で、誰も想像もしなかった新たなパラダイムがすでに始まっているのではないかと考えます。


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【門奈  プロフィール】
2017年4月、東京で行われたロゴフェスでロゴストロンとの出会いを果たす。同年7月からスタッフとして加わる。それまで11年間、瞑想、アロマ、ヒプノ、レイキ、フラワーエッセンス、他、様々なヒーリングを学びセッションを行なってきたが、再現性がないこと、堂々巡りから抜け出せないというケースがあり、白川学館入門講義を受け門人となる。平安中期より幕末までのおよそ八〇〇年伝わった白川の叡智と、ロゴストロンのデジタル発信に触れ、次元を超えた体験をし日々新しい解答と学びを体験している。

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