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キラッ✨メンタルDNA・CELL・BODY・LIFE意識 〜細胞とウイルスのコピー合戦 その2〜

執筆:ラボラトリオ研究員 きむら真

前回寄稿した記事の冒頭に、
興味深いコメントが入っていましたね。

 <厚労省、首相官邸からの情報云々の注釈>

今日はそれも含めて
ウイルスの戦略について、
皆さんと考えていきたいと思います。

一番最初に寄稿させていただいた記事で、
以下のようにメッセージさせていただきました。
_____________

これからこちらでは生命科学と意識科学に関する情報

・物質としてのDNA
・情報としてのDNA
・「遺伝」という現象(生命編と意識編)

から始まって、 
シリーズでは

・宇宙のカテゴリー分け
・テレパシー
・集合意識


といった領域を39ほどに分けて、お伝えしていきます。 

第一回目の寄稿記事より》
_______________ 

こちらでの寄稿も第13回を迎え、
いよいよ中盤に入ってきました。

そろそろ、<DNA-生命>と<意識>の
架け橋について話を始めるタイミングです。

前回はウイルスについての基礎ということで
ご紹介させていただきましたが、
読者さんよりご質問を頂きました。

 DNA、私たちの体、そして意識について
今後探究するうえで興味深い内容でしたので、
ご紹介させていただきます。 

〜以下、読者様からいただいたご質問〜

「ウイルスは人の細胞の中に入り、
 ウイルスの設計図を読み取って、
 およそ6〜14時間で数百倍ものウイルス粒子をコピーし、
 細胞が破裂し、放出されて周囲の細胞に、
 また感染することで人体に影響を与えます。」 

 "人の細胞の中に入り、 ウイルスの設計図を読み取って" 
のところがよく分からないです。

 「ウイルスの設計図を読み取る主体」とは、何なのでしょうか?
人の細胞がウイルスの設計図を読み取るのでしょうか。
それとも、ウイルス自身が自分の設計図を再帰的に読み取るのでしょうか?

これらご質問の回答を
よりわかりやすくするために
 今日の副題(サブタイトル)にもあります、
「コピー」について解説していきたいと思います。

同じ機能を持つ細胞をつくること
「細胞のコピー」では
1つの細胞が細胞分裂することで達成されます。

 細胞分裂するためには、
DNA設計図が新しくもう1セット、コピー複製されます。

設計図は一つの細胞に一つずつ保持され、
それが伝わっていきます(遺伝の原理)。
そして、細胞分裂後に機能を発揮するために
必要な分子も作られるのです。

有糸分裂のプロセス

私たちの体には200種類以上の細胞があり、
発現する遺伝子(スイッチオンになる遺伝子)は
それぞれ違いますが、
2万数千以上の遺伝子をコードする
30億のDNA配列の長さの設計図を保有
しています。

例えば、
筋肉細胞が筋肉として働くのに
メッセンジャーRNAを転写する
(遺伝子のスイッチをオンにする)
遺伝子は限定されています。
肝臓として働く遺伝子は必要はありません。

しかしながら筋肉の細胞はゲノムDNA設計図として
肝臓、神経、皮膚、どの細胞として機能するための
遺伝子全てを保有しています。

体細胞は、全ての種類の細胞になることができるように
必要な遺伝子は全て保有している
のです。

しかしながら、ウイルス粒子の設計図は
ウイルスの自身のコピーを生産するために
必要な設計図を持っていません。

レトロウイルスの場合、

・構造タンパク質 <gag>
(ウイルスの骨格の構成タンパク質)


 ・タンパク質分解酵素 <pro>
(タンパク質を分解するタンパク質)

 ・逆転写酵素 <pol>
(RNAからDNAを合成するタンパク質)

 ・ウイルスの殻であるエンベロープを構成するタンパク質 <env> 


といった数種類しか持っていません。

ウイルス粒子の中には
必要な分子の設計図をコピーするための
タンパク質やシステムが揃っていません。

そこでウイルスは自身をコピー複製されるための
宿主の分子や合成システムを
利用するのです。   

ウイルスのコピーのメカニズムの概要を
図解すると、このようになります。

ウイルスのコピーのメカニズム


細胞膜にある受容体と結合する

細胞内にウイルス粒子が侵入し
ウイルスDNAまたはRNAが宿主細胞に入る

ウイルスゲノム情報(DNA/RNA設計図情報)をもとに
ウイルス粒子を増やすのに必要なタンパク質を
宿主のDNAまたはRNA合成システム
宿主のタンパク質合成システムによって
ウイルスの設計図と
殻分子(タンパク質と脂質の複合体)が合成される

ウイルスの設計図と粒子の部品が融合し
数百倍個のウイルス粒子が完成する

ヒト宿主細胞が壊れることで、
新しく完成したウイルスが放出され
周囲の細胞に感染する  

___________ 

今話題のレトロウイルスの
設計図はRNAであり
細胞の中のメッセンジャーRNAと同じように
ウイルスの設計図も区別なく
タンパク質を合成します。 

ウイルスの持つ設計図には
RNAからDNAを合成するタンパク質もあり、
感染した細胞の中で
宿主細胞のシステムを使って、

ウイルス設計図 RNA→DNA→ウイルス設計図RNA

また、

ウイルス設計図RNA→mRNA→タンパク質合成→ウイルス設計図RNAコピー

といったサイクルをまわし
コピーを増やしていきます。

ご質問いただいた、
「ウイルスの設計図を読み取る主体」は何か?
という答えは、
ずばり、宿主となった細胞です。

細胞がウイルスの設計図を読み取り、
タンパク質を合成し、
ウイルスの設計図をコピー(複製)します。

細胞はmRNAはタンパク質にするシステムを
持っていますが、
mRNAが自身の細胞由来のものか
ウイルス由来のものか区別しないのです。

ウイルス設計図情報は、

感染した細胞の中で具現化
=<DNA、mRNA:メッセンジャーRNA、タンパク質の合成>


そして、ウイルス粒子をコピー複製する
という仕組みを持っています。

この仕組みは何かと似ているような。。。

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意図する・しないにか関わらず、
外部から文字、映像、文章、音声などの
<メッセンジャー情報>が私たちに入り
その情報に従って
自動的に行動する仕組みや
自動的に<意識の形>を
つくってしまってはいないでしょうか?

今回はウイルスの増える戦略について
さらに詳しい豆知識と
その学びから私たちの行動、意識について
似ているシステムがあるのではないかという、
<ものの見方>を紹介させていただきました。

DNA〜細胞〜体 〜ウイルス〜健康の流れから、
次回はわたしたちの人生、健康における
「見えない力」についてお伝えする予定です。

キラ✨メンタルDNA 前回記事はこちら

キラッ✨メンタルDNA 次回記事はこちら

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【きむら真(生命科学博士)プロフィール】

鳥取大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。
理化学研究所、長寿医療研究センター、ロズウェルパークがん研究所研究員。

日本大学医学部助教を経て、細胞、遺伝子検査、自律神経系、心理調査測定からエビデンス・科学データ解析結果を提供し、健康・心・意識をよりよくするサポートを提供する、サイエンスコンサルタント。

DNA研究~意識科学研究を日常生活や企業活動に実践することで、一人一人の能力を発揮できるストレスフリー、制限フリーな個人、組織づくりをお手伝いをしています。



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