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アーユルヴェーダの時間割

アーユルヴェーダ(आयुर्वेद )では1日の時間が6つに分割され、時間帯によって3つのドーシャ(त्रिदोष 3つの性質)のいずれかが優位になります。
言葉で説明してもわかりにくいので図にしてみました。

アーユルヴェーダ(आयुर्वेद 生命の化学)の時間割・3つの性質(त्रिदोष トリドーシャ)

まずは3つの性質(त्रिदोष トリドーシャ)ってなに?

世界のあらゆるものには本来ヴァータ、ピッタ、カファという3つの性質があり、人それぞれにも3つの性質をを異なった割合で持っています。体調の乱れなどもこれらのバランスの不均衡によってひきおこされたりすると言われています。

ヴァータ(वात):風と空のエネルギー
年齢とともにヴァータは増えていきます。動きすぎ疲れすぎでも増えます。
乱れると:冷え性、関節痛、便秘、ガス、消化不良、疲労、不眠、不安、思考の乱れなどがおこります。冷えと乾燥と動きすぎを防ぎます。オイルマッサージをしたり、温かく保温して、滋養のあるものを食べます。ごま油、甘い味、酸っぱい味、塩味、温かいもの、しっとりしたものが良いです。

ピッタ(पित्त):火と水のエネルギー
青年期に活発です。
乱れると:排泄物や皮膚が黄色くなり、皮膚炎、口内炎などの炎症、目の充血、下痢、痔、感染症などにかかりやすくなり、批判的で、イライラし、怒りっぽくなります。良い匂いを嗅いで、ギー(精製バター)を摂ります。苦い味、渋い味、甘い味のものがおすすめです。

カパ(कफ):水と土のエネルギー
子供の頃に多いエネルギーです。
乱れると:体重増加、むくみ、だるさ、倦怠感、消化不良、気管支炎などの呼吸器疾患になります。運動不足と甘味の摂り過ぎに注意し、ウォーキングなどで身体を動かします。はちみつ、辛い味、苦い味、渋い味、温かいもの、乾燥したもの、運動がおすすめです。

以上を踏まえまして

1日の時間にはそれぞれ3つの性質が優位な時間帯があります。

4時間ごと6つの時間帯にトリドーシャ(त्रिदोष 3つの性質)が2周しています。

朝6時〜10時:カパ(कफ)の時間帯
排泄から始まる朝の習慣(ディナチャルヤー दिनचर्या)を済ませ、軽めの朝食を摂ります。

昼10〜14時:ピッタ(पित्त)の時間帯
午前中は知的な作業に適した時間帯です。メールの処理や情報収集、読書など。昼食は消化の火が活発なので1日のメインの食事を摂ります。

午後14時〜18時:ヴァータ(वात)の時間帯
午後は人とのコミュニケーションに、社会活動に適した時間帯です。打ち合わせや会議、出かけたりと活動的に過ごします。
日没もまた精神修養の時間に適しています。

夜18時〜22時:カパ(कफ)の時間帯
夕食は軽めにすませます。1日を振り返り、心を静めこのカパの時間帯内に寝るようにします。

深夜22時〜2時:ピッタ(पित्त)の時間帯
日中に摂取した食事、情報などを同化し自分のものにする時間帯です。
睡眠中に脳の整理、記憶の定着などをおこなっています。

未明2時〜6時:ヴァータ(वात)の時間帯
日の出の1時間36分前はブラフマムフールタ(ब्रह्म मुहूर्त)といって、最も神聖な時間です。ヨーガ(योग):坐法(आसन アーサナ)、呼吸法(प्राणायाम プラーナーヤーマ)、瞑想(ध्यान ディヤーナ)などの精神修養の時間に適しています。

まとめ

それぞれの時間帯の性質を知って、上手にスケジュールを組むことでスムーズな1日を送れそうです。現実には朝寝坊したり、食事が不規則になってしまったり、夜にドカ食いしてしまったりとなかなか思うようにはいきませんが(笑)理想を知ってると良いですよね。

昔よりだいぶ規則正しく健康的に暮らしてる今日この頃です。

職業によっては理想通りにいかない場合もあるかもしれませんが、自分自身のリズムを大切に(体の声をよく聞いて)お過ごしくださいませ。
人それぞれに合わせた快適・健康生活ができると良いですね。

ヨーガスートラ第2章38節 規則正しい生活について
【2-38】ब्रह्मचर्यप्रतिष्ठायां वीर्यलाभः॥३८॥
ヴラフマチャルヤ プラティシュターヤーン ヴィールヤ・ラーバハ 
規則正しい生活が自然にできるようになった時、
精神的な力と望みを叶える強さを得ます。
※訳:やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラ 向井田みお先生より

補足
日の出と日没の時間は季節によって2時間以上変わります。ある程度季節に合わせても良いですが、22時に寝て6時に起きるなど時間を決めてる方が楽かなと思います。ちなみに私は21時半ごろに寝て5時起床です。


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