無理しないための初期設定

「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」で始まるコミニュケーションは心地がいい。

もう最初に通ってから10年以上経っているので旧知の仲にもなった美容師さんは今年もナチュラルな佇まいで安心感を与えてくれる。
新年を迎えて2022年初の散髪に行った。転職してから前職との雰囲気の違いを感じている中で髪型も少しマイナーチェンジしようと思った。それでも『THE サラリーマン』に染まるのは真っ平ごめんという大人になり切れてない僕がいる。そんな抽象的な注文を笑いながらも阿吽の呼吸で受け取って仕上げてくれる美容師の彼。通い続けちゃう理由はここにある。

そんな彼との年末年始どうでしたトークをしている中で、彼は奥さんの実家に泊まって帰った話を聞いて参考になった。
彼は奥さんの実家に帰ったときは『ダメ人間』をしているとのこと。多くは愛想良く馴染むために頑張っている人が多いように思うが、彼はそれをしない。

・ほとんど自分から話をしない
・お酒をただただひたすらに呑んでいるだけ
・眠くなったので寝ますといち早く寝床につく

奥さん方の皆さんは彼大丈夫？と心配の声が聞こえてくるほど。
彼は無理をしないためにはこれは必要だと思って、始めから無理してもしんどいだけなので、最初からこのキャラクターを認識してもらうようにした。
だから気を遣う環境でも無理をせずやれるようにしている、とのこと。
そういえば彼は10年前から自然体のまんまでいる。安定のローテンションで無口を成立させる空気感を纏っている。そしてそれが心地良いと思わせてくれる。

完全にこの生存戦略を学ばせてもらうことにした。
やっぱり頑張るってことは続かない。無理ないようにするためには自然体で居られるようにするべき。そのためには初期設定の段階からやらなきゃいけない。途中からキャラ変するのはやる側も受け取る側もカロリーが高すぎる。

僕は転職をした先の新しい職場で気合い入れて張り切っていたことを自覚した。気合い入れとしては必要なのだが、周囲に対して張り切ってハツラツとしたキャラクターを認知してもらう必要は無い。それもあってか先週1週間の仕事でどっと疲れたわけだ。初期設定って大事だな。

明日からまた2週目の新職場。まだ初期設定の段階にあるはずだ。自分の自然体な人間性を受け入れてもらえるように初期設定をコントロールしちゃえばいい。生きやすくいきよう。