見出し画像

【 ZINE REVIEW 】 COLLECTIVE エントリー ⑭ nagwang 『A book of CAT』(群馬県)

画像2

COLLECTIVE 開催初の週末があっという間に過ぎ去りました。密を避けるため外で待ってもらったりしてしまいましたが、作家さんもお客さんも友達も楽しそうに話してる姿を見れてよかったなと思います。週末の噂を聞いてか、続々と追加の申し込みがありました。ありがたや。

ほかの ZINE イベントと違って、展示されている ZINE に対してみなさんがいろいろと意見をしあってるのが印象的です。本屋さんと違って、展示されてるからだと思います。マーケット=『買い物』というより、サロン=『交流』という感じです。ディスカッションしてみて、ピンと来たら、もしくは楽しい時間がそこに流れたら『買う』みたいな。理想のアートマーケットのモデルケースだと思っています。

東京の人は気軽に在廊したり遊びに来たりできますが、東京以外からエントリーしてくれたひとたちは、なかなか会場に足を運べない。というわけで、この note でのレビューがあります。遠方にいながらも、上記のようなディスカッションを疑似体験してもらえたらうれしいです。ぼくのレビューで、少しでも作家や ZINE に興味を持ってくれたら幸いです。


画像3

ZINE とは"自分の好きな事への情熱を表現する方法"

自分の魅力を120%発揮させるために

群馬県からエントリーしてくれたのは PARK GALLERY でも時々グループ展など参加してくれるイラストレーターの nagwang(ナグウォン)さんによる ZINE『A book of CAT』。自由気ままに描かれる nagwang さんの大胆すぎるイラストレーションが掲載された手作りのの ZINE 。なぜメガネ、なぜ山、などの推測は無用。日常の中で目に止まったものを、独自の目線でとらえて描くという nagwang さんならではの世界観。少女がスケッチブックの端に描く落書きのようでもあり、アートの自由さを証明するかのようなコンポジションだったりもする。実はこだわりが半端ないはずだ。表紙についたおまけのバッジも、『折本』という手法(気になる人はググってみて)からも、自身の世界観を120%発揮させるための試行錯誤が垣間見える。

画像4

つい、もっと描き込んだり、ページを増やしたくなってしまいそうだけれど、この、余白の美学、引き算の美学がたまらない。毎回、決して一筋縄ではいかない表現でぼくらを楽しませてくれる nagwang さん。ちなみに表紙のバッジは『メガネ』『猫』から選べるので、気になる人はスタッフまで。

ZINE って表紙にバッヂだってなんだってつけていいんだよなあ、もっともっと自由でいいんだよねーと、たくさんの個性的なんだけれどどこか上品な作りの ZINE たちを前に、ひとつ頭抜けたオリジナリティで『自由さ』を気付かせてくれた nagwang さんに感謝。欲を言えばもっと絵がみたい。気になる方は nagwang さんのプロフィールの URL より。

群馬は ZINE を取り扱う Rebel Books があるのがうらやましいですね。めちゃくちゃ行きたいお店の1つ。あと道の駅『ららん藤岡』が大好きです。


レビュー by 加藤 淳也(PARK GALLERY)


画像1

作家名:nagwang(群馬県)
日常の中で目に止まったものを独自の目線でとらえて描いています。
https://hugmesweetparadise.tumblr.com
【 街の魅力 】
いい意味でも悪い意味でも変わらない街です。昭和の雰囲気を留めているのでたくさんの映画やドラマでロケ地として使われています。
【 街のオススメ 】
Cafe Le Cocon(カフェ)
https://www.instagram.com/cafe_lecocon




この記事が参加している募集

読書感想文

🙋‍♂️ 記事がおもしろかったらぜひサポート機能を。お気に入りの雑誌や漫画を買う感覚で、100円から作者へ寄付することができます 💁‍♀️