【フランスの教育】🇫🇷教育大臣の本音がリアル　代理教師の現実

みなさん、こんにちは。フランス在住のYocoです。今日はフランスの学校の現実についてお話ししたいと思います。
1月の新内閣で、34歳の新しい首相が誕生したフランスですが、同じく新たに教育大臣兼スポーツ大臣となったアメリ　ウデカ　カステラさんが早速悪い意味で注目を浴びてしまいました。

教育大臣である人が公立校から自身の子供たちを教員不足で代理教師がいない状態で授業が長時間行われていることを理由に私立学校へ転校させたと言うこと。就任されたばかりとはいえ、教育大臣という立場で「公立学校の教員不足」「まともに授業が行われていない」と言ったことを発言したことで、反感を買うことになってしまいました。
また、転校させたのがパリの名門私立学校であったことも国民を怒らせる原因になっている。
注目を浴びてしまって以降、庶民感のない的外れな発言がまた取り上げられてりしてイメージがかなり悪いスタートとなってしまいました。

問題点を把握しているのですから、教育大臣としてこれから公立校の状況をしっかりと改革して欲しいところですね。

【フランスの教育】🇫🇷教育大臣の本音がリアル

教育大臣に就任早々、問題発言をしてしまったアメリさんなのですが、ご自身のお子さんを公立校から転校させて、パリのカトリック名門校(スタニスラス)に3人通わせています。
これだけ聞くと、まぁ教育大臣だしそうなんじゃないと個人的には思ったのですが、「子供たちが教員不足の影響で親はまともに働けない」「公立学校では代理の先生がいない状況で長時間の授業が行われている」と言う旨の発言が国民の反感を買いました。

教育大臣がそれ言っちゃうのかい！と叩かれる要因になったのですが、擁護派としては「リアルな正しい意見」と言う人達もいます。

公立学校はストライキ、教員不足が当たり前

公立の学校に子供たちを通わせるメリットとして一番大きいのは、自宅近くから無料で子供たちを学校へ通わせることができる点です。
フランスは3歳から義務教育が始まり3-6歳ではecole maternelleと言う幼稚園に通い、小学校へ通います。

公立学校に通わせています　ストライキの頻度

我が家はパリ郊外の公立幼稚園に通う息子がおり、ストライキの影響は現在2年半くらいのうちに4~5回ストライキ決行となり、休園になったことがありました。

全国レベルで行われる大規模なストライキではニュースなどで1~2週間前から話題になり、仕事をする親にとってはかなり負担がかかりますが事前に預け先なり仕事を調整する必要が出てきます。
コロナ禍以降、在宅で仕事をする人達もかなり増えてきたのですが、子供はお休みで自分は家で仕事をしなければならないのはなかなか過酷な状況ではありますよね。

ストライキするかどうかは大規模なGreve nationale以外では市町村、学校、担任の判断など判断される基準は異なります。
全く休校にはせず早めに学校が閉まると言うパターンもあったり、先生判断だと学校内で授業のあるクラスとないクラスがバラバラだったりします。

ストの予告をされていたけど結局通常通り、子供を学校へ通わせられたと言う場合も何度か過去にありました。
パリ市はなんとなく回数も多い印象があります。

ストライキは当然の権利

日本ではストライキに馴染みがない人が今はほとんどで(私の母親世代では交通機関などが行なっていた時代もあったようですね)、よく感覚がわからない人も多いと思います。
個人的なことで言うと、私が10年以上前に日本で働いていた日系航空会社では一時頻繁にストライキを行っていて、それはそれは世間から叩かれていたし、お客さんからもかなりお叱りを受けると言う私にとってはかなりネガティブなイメージがありました。
が、一方フランスで働く人の当然の権利として文句を言う人はいません。

ちょうど先日もストライキがありましたが、その前々日の幼稚園の入り口での会話

先生:「明後日は学校ないですからね〜！」(リマインドの為)
パパ:「わかってますよ、一日中この子たちと過ごしますから、仕事しながらねw」
先生:「やったね、〇〇ちゃん！パパと一緒だって〜！あはは」
みたいな会話w
不思議な光景だなと思いました。日本ではあんなに申し訳ございませんって言いまくってた世界線だったのよ、私。
もちろん正式な連絡は事前に学校からありますよ。

▼海外子育てやフランス生活綴るブログをやっています。

パリの片隅でブログを綴る(できるだけシンプルでエコロジー暮らし)

【驚愕】私立学校の代理教師になった義姉

義姉が色々あって、近隣ヨーロッパからフランスに引っ越してきました。就職先を探す上で、色々な条件があったのか？ある時「学校で非常勤で働くことになった」と聞きました。
率直になんで？と思いました。と言うのも、元々教師だったわけでもないし教育業界に行きたい的な話も聞いたことなかったからです。

実際に会った時に聞いてみると、代理教師で週に20時間程度の仕事だと言うこと。今必要な学校(2ヶ所)に急遽行くことになったが雇用はあまり安定的ではないと言うことでした。
色々疑問が募りましたが、勤務先はカトリック系の私立小学校で小学2年生を教えることになり、面接から4日後に初勤務でした。かなり緊急で必要だったことは伺えたのですが、いち親としては驚くことばかりでした。