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しもまちで、目の前の美しさをじっくり味わう時間を楽しもう【街歩きZINEイベントレポ】

湊町文化が残り、ゆっくりとした時間が流れる新潟のしもまち。今回は、しもまちエリアの中でも「みなとぴあ」周辺を中心に街歩きをしてきました。

静かでしっとりとした街の雰囲気、神社に宿る力、お屋敷のたたずまい、昔ながらの手法で作られた笹団子の香りや味…しもまちは、一つひとつをじっくり丁寧に味わう楽しさを教えてくれる街でした。

毎日たくさんの情報を取り入れ、忙しいあなたへ。
スマホを見る目をちょっぴり休めて、しもまちで、ゆっくり五感で感じる心地よい時間を味わってみませんか?

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本文の最後に、参加したみなさんが心に残ったスポットを写真やコメントでまとめたひとつの冊子(ZINE)を載せました。

今回街歩きした“しもまち“の雰囲気がより伝わるかと思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね…!

レトロな洋館にテンションがあがる、新潟市歴史博物館「みなとぴあ」

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集合場所は、新潟市歴史博物館「みなとぴあ」
みなとぴあの敷地内には、水の都にいがたの歴史を学べる博物館本館や、昭和初期の会議室が楽しめる「旧第四銀行住吉町支店」、新潟港の税関として使われた「旧新潟税関庁舎」などが並んでいます。

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みなとぴあは、思った以上に敷地面積が広く、中でもわたしたちの集合場所に指定された会議室は、「旧第四銀行住吉町支店」の中にありました。

旧第四銀行住吉支店は、昭和2年〜平成14年まで営業。かつて新潟の金融の中心地であった住吉町に建てられ、その後この地に移築復元されたレトロな洋館風の建物です。

当日は、ビショビショの冷たい雨模様で、正直テンションは低め…笑(だって、傘をさしながらの街歩きって中々ハードですよね?)

しかし、雨に打たれながらもやっとたどり着いた会議室が、レトロでと〜〜〜〜っても素敵な雰囲気のお部屋だったので、そのおかげでテンションがあがりました。(貴族の気分)

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その他にも、お城のような外観が印象的で、館内には企画展示やかつての暮らしの体験コーナーがある博物館本館、

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明治2年〜昭和41年まで税関として役目を果たしてきた旧新潟税関庁舎など、

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みなとぴあは歴史的建築物がたくさんで、
新潟の歴史と文化を体感するスポットが、ギュッと凝縮された施設でした!

願いを叶えてくれる高麗犬(こまいぬ)がいる「湊稲荷神社」

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続いて向かったのは、みなとぴあから歩いて5分ほどにある湊稲荷神社です。
こちらは、願い事を心に念じながら高麗犬(こまいぬ)を回すと願いが叶うことで有名な神社。

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像と台座の間にわずかな隙間があり、高麗犬さんの部分がグルグルと回転する仕組みになっています。回る高麗犬は、全国的にも珍しく、新潟市有形文化財第1号に登録されているそうです!

雨の中、高麗犬を回すのにてこずっていると、他の参加者さんが傘を代わりにさしてくださいました。おかげで、ぐるんぐるん思い切り高麗犬を回すことができましたよ。ありがとうございます…!(※回すことに必死になって、願い事を忘れないように注意です)

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お隣の男子チームも、見事なチームプレイで
回していました…!(美しい…)

神様、みていますか?
私たち、みんなとっても優しい人たちですよ〜!
きっと、いいことありますよね〜?

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湊稲荷神社は、

🌾五穀豊穣
🌾商売繁盛
🌾縁結び
🌾芸能
🌾食料
🌾土地

にご利益があるとされ、お守りの種類がとても豊富だったので、高麗犬をまわしたあとは、ぜひ社務所にも立ち寄ってみてくださいね。

しとしと雨の庭園で季節の美しさに触れる「旧小澤家住宅」

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続いてやってきたのは、ひときわ存在感のあるレトロなお屋敷、旧小澤家住宅

新潟市の文化財でもある旧小澤家住宅は、江戸時代後期から新潟町で活躍していた商家・小澤家の店舗兼住宅です。

小澤家は、かつて日本海で活躍した北前船が集まる、”みなとまち新潟”で、回船業など、みなとに関わる会社を経営していたとのこと。

小澤家住宅は、かつての新潟の町家の特徴と、明治時代に成長した豪商の屋敷構えを構成する一連の施設が、ほぼそのまま残されてるそうです。

カラカラと引き戸を開け、お屋敷に一歩足を踏み入れると、冷たい雨で冷えた身体が、あたたかい灯りと、入り口のカエルさんのおかげで、ほぐれました。

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さっそく靴を脱いで、室内を見学させてもらうと、庭に面する明るい縁側にハッとします。

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縁側には、木目の美しいケヤキの一枚板が使われています。無垢材なので、水気があると染みが残ってしまうのだとか。足触りも滑らかで、長年大切に手入れされてきたことがわかりますね。

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雨が少し止んだタイミングで、「せっかくですから」と、お庭を見せていただくことに。

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グラデーションのように混じり合う、なんとも言えない絶妙な色合いの紅葉を、まじまじと観察。

葉っぱから滴り落ちるしずくや石がつややかに光り、とても綺麗で、しばらく見入ってしまいました。
(雨のお庭もいいなぁと思える瞬間でした)

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雨の日って気持ちも落ち込むけれど、
まったく同じ日は、2度となくて、
その時にしか見えない美しさがある。

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生きていると、いろんなことがあるけれど、
今、目の前のものをひとつひとつしっかり感じていこうと思いました。

昔ながらの手作りの味がおいしい「笹だんごのやま路」

さて、旧小澤家住宅から、ZINE作り会場であるみなとぴあの会議室に戻ります。

しかし、帰り道に「どうしても本物の笹だんごが食べてみたいです!」と主催者さんに懇願して寄っていただいたのが、笹だんごのやま路さん。

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なぜそんなに笹だんごが食べてみたかったかというと、「やま路さんの笹だんごは出来立てで、他の笹だんごとは全然ちがう!」という言葉をSNSで見たから。

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参加者みなさんの協力のおかげで、無事に購入することができ、袋を大事に抱えながら、ルンルンで会議室に戻ります。

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会議室に無事に着いた後は、みんなで無言で黙々と笹の葉をむきました。シュールですね…笑

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笹の葉を向いた瞬間、ふわぁ〜っと笹のいい香り。

ひと口かじると、しっかり固めの生地。歯ごたえが楽しくて、噛めば噛むほどよもぎの苦みが味わい深い。あんこは甘さ控えめで、思わず目をつむって味わいたくなるおいしさでした。

ふむ、これが噂の手作り笹団子か…
なんだかわざとらしい甘さがしない気がする…

そんなふうに思って原材料を見てみたら、とてもシンプルでした。保存料や添加物は一切使っていないとのこと。

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素材のよさをそのまま感じられる、やま路さんの笹だんごは、店主のおばあさんの代から受け継がれている昔ながらの手法で作られているそうです。ぜひしもまちに訪れたら、おやつに買っていただきたいです^^

しもまち街歩きは、自然の美しさや、雨の日しか感じられない景色、素材の味や香りを、一つひとつ噛みしめる、愛おしい時間となりました。

\🚢完成したZINEはこちらです🚢/

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スペシャルサンクス:写真提供くださった参加者のみなさん🌿

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