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転職の思考法⑤ 「やりたいこと」を無理に探さなくていい

「転職の思考法」に関するnoteを毎日書いてきましたが、今回で最後になります。

最後は転職というイベントだけでなく、人生を考える上でも役立つ「生き方」に関する話。私個人的にはこの話を読み、自分の考え方が大きく変わりました。

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□無理に働く必要のない未来

現代は生活するためのコストがどんどん下がっています。

ネットフリックスやYouTubeがあれば面白い映像は見放題、ユニクロで質の良い服が買える、メルカリで家電も安く手に入る。場所さえ選ばなければ、多くのものはタダ同然の価格で得られます。

いずれは全ての人が働かなくて良い時代が来ると言われています。するとどうなるか。

人々は皆好きなことをしようとします。

でも、これまで嫌々仕事をしてきた人々がいきなり好きなことを仕事にする、あるいは探すことができるでしょうか。

あえて言い切りますが、できるはずがありません。さらに、それを仕事にするなんてもっと難しいです。

では、どうすれば良いのでしょうか。


□「やりたいこと」を無理に探さなくていい

結論から言えば、やりたいことは無理に探さなくていいんです。というのも、心からやりたいことがある人間なんてほとんど存在しません。

ちゃんと説明させていただきます。

そもそも、人間は大きく2種類に分類されます。

①『to do型人間』:夢や目標を持つ人間
②『being型人間』:どんな状態でありたいかを重視する人間

①『to do型人間』とは、夢や明確なビジョンのようなものを持っている人のこと。彼らは、世の中に革新的な商品を残したり、会社を大きくすることを求めています。

②『being型人間』とは、仕事の楽しみを「状態」で語ります。彼らは、多くの尊敬できる人に囲まれている、世の中にこんな影響を与えているなどを求めています。

そして、99%の人間が『being型人間』です。

つまり、ほとんどの人は、どうしてもやりたいことなんてことを持っていません。あるのは、こんな人間になりたいという状態です。

この2つの人間を混同するからややこしくなります。

世の中にあふれる成功哲学はたった1%しかいない『to do型人間』が書いたものです。彼らが「やりたいことを追って成功した」といって、同じように「やりたいこと」を探していても彷徨ってしまいます。

私も転職活動を考え始めた当初、「自分の本当にやりたいことは何だろうか?」と考えました。もちろん、ある程度の答えは出ましたが、どうしてもそれじゃなきゃいけないと言うほど強い気持ちはありません。そこで、「どんな人間になりたいか?」という視点で考えてみました。すると「世界を自分の力で生きていく人間になりたい」という答えを導き出せました。

もしも「やりたいことは何だろうか?」と考えて彷徨っているなら、「どんな状態になりまいのか?」と考えると良いかもしれません。

being型人間』はある程度やりたいことを見つければそれでいいんです。焦って無理に夢やビジョンを持とうとしなくていいんです。

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【ぱりかんのメモ】
私は明らかに『being型人間』。
無理にやりたいことを探そうとしなくていい。


□『being型人間』が求めるべき状態

『being型人間』が求めるべきは、状態です。

理想は緊張と緩和のバランス良い状態です。

そもそも人生とは、緊張と緩和の繰り返しでできています。テストに向かって努力し、テストが終われば解放される。試合に向かって努力し、試合が終わればリラックスする。仕事のプレゼンに向かって努力、終わればリラックスする。

だから、緊張と緩和のバランスが緩くなりすぎていたり、キツくなりすぎているなら、ゲーム(環境)を変えるタイミングです。

ポケモンのゲームを始めたとして、手持ちはレベル99のリザードンなのに、草むらでずっとレベル5を相手にしていても何も楽しくないですよね。それと同じで、人には「適切な環境」と「そこに適した強さ」があります。


では、適切なバランスを見つけるにはどうすれば良いでしょうか。もちろん、「最近仕事で緊張しなくなってきたなぁ」という感覚も良いです。

より適切には。自分が仕事で強い緊張を感じた場面を紙に書き出して数えてみることが効果的です。半年で良い緊張を3つあげられないならゲームを変えるタイミングです。反対に悪い緊張を10以上感じているなら場所を変えたほうが良いです。良い悪いを見極めるポイントはその緊張が社内から生まれたものか、顧客から生まれたものかを重視したら良いです。社内の場合は悪い緊張であることが多いです。

【ぱりかんのメモ】
ここ半年の仕事で強い緊張を感じた場面
・新規提案→良い
・得意先からの納期対応の調整→良い
・上司の仕事管理のプレッシャー→悪い
・社内への数字の報告→悪い
・〜〜


□『being型人間』が好きなものを見つける方法

『being型人間』が仕事の中で、好きなことを見つけるにはどうすれば良いでしょうか。

先に結論から言えば、得意なことを好きなことに近づけることです。

具体的に見つける方法は2つ。

①他の人から上手だと言われるが「自分ではピンとこないもの」から探す方法
②普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す方法

①他の人から上手だと言われるが「自分ではピンとこないもの」から探す方法

人はできることより、できないことに目が向きやすいです。
だから、自分で探すよりも他の人から褒められるけど、いまいちピンとこないことを意識して探すことが効果的です。

最近褒められたりしたことを書き出してみると良いかもしれません。

【ぱりかんのメモ】
・仕事に対するスピード感と対応の早さ
・とにかく何でもする行動力
・noteを続ける継続力


②普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す方法

他の人はストレスを感じるけれど、自分はストレスを全く感じないことは天職に近いです。大変な仕事でも全くストレスを感じないこと、家族や友人と一緒にいるように自然に仕事ができる瞬間に何をしているのかを考えると良いです。

【ぱりかんのメモ】
・後輩に何かを教えていること
・複雑な情報を整理して分かりやすくまとめること


□好きなことを見つけたらラベルをつける

好きなことを見つけたら自分にラベルを貼るのが良いかもしれません。

というのも、これからの時代、強いのは個人としてラベルを持っている人間です。

ラベルとは、自分だけのキャッチコピーのようなもの。組織が個人を守ってくれる時代は終わったからこそ、一つでもいいから個人としてのラベルを持っていないと(代替可能な)コモディティーになってしまいます。

「新規開拓の鬼」
「既存顧客のニーズ汲み取りエース」
「プロジェクトのリスク総辞人」

嘘でも理想でも構わないから予めラベルを決めておく。そうすると仕事を選ぶ基準もみえてきます。これは、マーケットバリューの軸とは違う別のワクワクする軸です。ラベルが決まればそれをより強固にするという判断軸で仕事を選ぶのも良いでしょう。

【ぱりかんのメモ】
私のラベル、キャッチコピーは何だろうな。
スピード感を持って動いて、情報を整理して展開することが好きなので「キュレーション型営業マン」とか???


□まとめると

人間には、明確にやりたいことがある『to do型人間』とこうでありたい状態がある『being型人間』の2種類があり、99%の人間は後者である。

『being型人間』がやるべきことは、緊張と緩和のバランスが適切な状態を整えること。そのためにはある程度の強さが必要です。

また、ある程度好きなことを見つけたら、自分にラベルをつけていくことも良いかもしれません。


ここまで読んでいただきありがとうございました😊


▼資料引用元




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