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元彼と好きな音楽ジャンルが同じという地獄、コアなら尚更ね

私の生活の中で「音楽」が占める割合は結構大きいと思う。朝起きて化粧をするときも通勤をする時も音楽があって、今日はアニメの主題歌の気分だったり、なんか心がぎゅーってなるような曲だったり、めちゃくちゃ盛り上がっている曲が聞いたり。音楽一つで気分が変わったり、その日の1日のテンションが変わったり、すごい力あるよなあって思う。

さて、そんな音楽だからこのバンドのこの曲は、こんな時に聞いたな〜とか、これ進撃の巨人の主題歌だったな〜とか、この時のライブ楽しかったなあ〜とかいろいろな記憶と紐づいている。

好きな人には自分の好きな音楽をお勧めしたいし、好きな人はどんな音楽を聞いて生きていたのか、すごく興味がある。好きな人が好きな音楽を聞いていると、その人はこれを聞いてどう思うんだろう。とか、その人の生き方のどういうところにこれが響いたんだろう、とかそんなことを考えてまた好きになる。

だけどこれが逆なパターンだって何通りもあって。

元彼はバックナンバーが大好きだった。当時の私はバックナンバーなんて全く聞かなかったからどんなグループかは知らなかった。花束を聞いて、一緒に笑っていたのがとても懐かしい。だから私は今でもバックナンバーをたまに見ると彼を思い出す。思い出さずにはいられない。

私は幸い好きな音楽ジャンルがかぶっている人と強烈な思い出を作ったことがまだない。しかし友人は、大好きなバンドを知り合って通じて、その後一緒にフェスに行ったり、ありとあらゆる音楽イベントに顔を出していた挙句、彼に病気ができたとかなんだか嘘をつかれて彼を探し回る、なんて最悪な結末を迎えていた。

私はそれを聞いた時、好きなものが共通するって最高だけど最低だな〜と思った。好きのゴールが結婚するだと仮定すると、それ以外のパターンはレアケースを除いては、心地よい思い出に変わらないのではないか。

なお、コアな分野だとさらに沈みが深まる。音楽の好きと彼への好きは別物だから、そこを共有すると後々の後々にその音楽がとてつもなく嫌な、全く好きじゃないものに変わるかもしれない。でも、好きな音楽って好きな人とめちゃくちゃ共有したいよね。好きな人と共有したいものは、食べ物と音楽。でも、私はおんなじ音楽を好きな人は無論、最高すぎるけど、私の知らない未知な世界に連れて行ってくれるような、あなたの好きな音楽を知れる方が幸せなのかもしれない。だから今日も私は好きな人の好きな音楽を聞いて、すこしだけ時間を共有しているような気分になる。



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