プレゼンテーション6

つまみ食い ~YouTubeと音楽~

VOCALOIDの発展で、ニコニコ動画をはじめとしYouTubeでも様々な楽曲が生み出され、ボーカロイドPなんてものも台頭してきたのが、2010年前後。それからの人気ぶりは目覚しく、オリジナル楽曲をVOCALOID動画にアップ→再生回数により、メジャーデビューなんてこともしばしば見ることに。
かの米津玄師もその一人です。2012年くらいかな、僕が米津玄師を知ったのは。

VOCALOIDと歌い手というカルチャー

当時の僕は、VOCALOIDの楽曲が好きで。なんていうか、メッセージ性がどうとかそういうことではなく、何も考えずに流しておいても苦じゃなかったから。ただ、初音ミクや鏡音リンが歌う曲ではなく、YouTubeで”歌ってみた”配信しているような”歌い手”さんの曲が好きでした。人間味があって(笑)。そこで耳にしたのが、「結ンデ開イテ羅刹ト骸」という曲。なんとなく流していて、耳から離れなくなった。この作者がハチ。後の米津玄師ですね。それからはハチの楽曲を探し、お気に入りの歌い手さんが歌うモノを探す。みたいな日々でした。見つかった時のパズルのピースがガチッとハマった感じのような興奮がやめられませんでした

カバー曲と言われたらそれまでなんですが、ちゃんと自身のオリジナルに昇華していて、「元々この人の曲だったんじゃないの?」と思わされるほど。もちろん、有名アーティストの楽曲を歌っている動画もあるのですが、それよりもボーカロイドPの曲の方がしっくりくるんですよね。おそらく、アーティストの曲にはアーティストの先入観が入るからだと思います。なんとなくカラオケっぽいし、カバーっぽい。ボーカロイドの方がフラットだから、誰の曲でもないし誰でも自分のモノにできるのではないでしょうか。これまでのアーティストが曲を出す、誰かがカバーをするという流れに、新しい付加価値をつけて、一気にメインストリームに駆け上がった。米津玄師がまさにその第一人者?なのかもですね。一つのカルチャーを生み出したと思います。それこそオタク文化から。メジャーを生み出したのが、メジャーから爪弾きされ後ろ指刺されていたオタクたちなんですから皮肉なものです。とは言え、カルチャーはオタクからしか生まれないから当然と言えば当然です。

どんな音楽?

曲のイメージは昔に比べて今の方が、幅広くなってエレクトロなイメージは払拭されています。歌詞の内容はストレートなものが多いですが、僕が好きな曲は全体的に闇を感じずにはいられない(笑)。ただ、今となってはYouTubeで多くの人が歌っていて、それを最初に聴くことが多くなっているから、誰が元なのかよくわかんなくなってきています……。最近だとヨルシカの「だから僕は音楽を辞めた」にボーカロイドカルチャーを感じてしまいます。これを歌い手さんが歌うとこんな感じ。

僕は男なので、男性ボーカルに歌ってもらえるのはありがたい。カラオケで役に立つ!(笑) 天月さんも大ベテランですが、大好きな歌い手さんです。

オススメしたい楽曲

オススメというか、幅の広さみたいなものもお伝えできたらと思っています。

『かなしみのなみにおぼれる』by ぱなまん
この曲もいろんな人が歌っているんですが、この方がダントツだと思います。それこそ先述したこの人のオリジナルのように聴こえてくるんです。

『メリュー』by Fantastic Youth
この曲自体を様々な方がアレンジを加えて歌っているので、聴き比べても全く別物に聴こえると思います。お気に入りの楽曲とお気に入りの歌い手を探してみてください。歌い手から他の曲に飛んでいくのも楽しいから、良い世の中になったものです。

『DAYBREAK FRONTLINE』by めありー
先の2曲とは違って、透明感のある楽曲でドライブなんかにもオススメですね〜。
これ聴くと走り出したくなる。ラップアレンジしている歌い手さんもいるので、それはまたそれで楽しいです。

本当は全部同じ楽曲で歌い手違い、という構成にしようかとも思ったのですが、ニコニコ動画やYouTube楽曲と歌い手のカルチャーを感じてもらうなら、様々な楽曲があっても良いかなと思いました。重い曲から明るい曲、泣ける曲いろんなジャンルですが、そのどれもが”ちょうど良い”アレンジがされているので、聴き込むにも聴き流すにもちょうど良いと思います。今となっては歌い手さんがテレビCMで歌っていたりする時代なので、どこから火がつくかわからない世の中になってきました。何かを貫いて継続していくことはそういう意味でも必要なんでしょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

ではまた、次のつまみ食いで。



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