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理学療法士/JSPO ATによるアスレチックデザインの可能性

近年子供の体力低下や、高齢社会に対応した健康寿命の延伸が重要だと考えられている中で、理学療法士/JSPO ATとして何ができるだろうかと日々考えていますが、今日はアスレチックデザイン領域の可能性を感じました。

アスレチックデザインは勝手に作った造語ではありますが、いわゆる公園にあるような遊具などをイメージしたアスレチックというワードと、デザインを組み合わせたものになります。

理学療法士は体の評価を行なって現在の問題点を明らかにして、そこから関わった方のゴールに向けたプロセスを考えますがやはり仕事として行う中で関われる数には限度があります。

そこで医療専門職としての理学療法、そしてスポーツのリハビリテーションの専門家であるAT(アスレティックトレーナー)の知識と経験をもとに自然と体を動かせるようなアスレチック≒遊具を作ることには意義があるのではないかと感じました。

少し別の話題として、ナッジというものがあります。ナッジ(nudge)とは、「ヒジで軽く突く」という意味で、科学的分析に基づいて人間の行動を変える戦略のことです。ノーベル賞を受賞した事例としてはスキポール空港において、「人は的があると、そこに狙いを定める」という分析に基づいて、小便器にハエの絵を書きました。

男性でないとイメージしづらいかもしれませんが、小便器にハエの絵があることによって無意識に狙いを定めて便器の外にはねることが減ります。それによって掃除をする必要性が格段に減り、その経済学的効果の高さがノーベル賞受賞レベルであったというわけですね。

それと同様に、世の中に存在する様々な身体的問題を自然に体を動かしてしまうアスレチックの開発に可能性があると思います。案外身近のちょっとした工夫が世界を変える可能性があるので、同業者の方は意識してみるとよいのではないでしょうか。

アイデア・デザインの力で世界を変えたいものです。

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