英語個人ゼミ 第2回
今回は英文解釈の問題集から、和訳の問題を配布しました。ポピュラーミュジークと、クラシックの差異に関する英文です。内容としては「大体こういうことを言うんだろうな」と察しが付くので、理解を聞く問題であれば、少なくとも部分点は来ると思われます。今回は訳の問題なので、内容に適した仕方で構文がとれるか、適切な訳語を選べるかが勝負になります。
4,5行ある文章があり、文法事項としても少し厄介でした。長い文ではなかったので、丁寧に文構造を押さえるのが重要だと思います。以下、ポイントを記します。
【今回のポイント】
① 受動態は能動で訳す
英語で受動態になっている文を日本語に訳す場合、不自然になる場合が少なくありません。特に助動詞が絡むと顕著です。例えば、popukar music can be said 〜をそのまま訳すと、「ポピュラー音楽は〜と言われることができる」、もう少しまともにすると「ポピュラー音楽は〜と言われうる」となりますが、「ポピュラー音楽は〜と言える」と訳した方が簡潔でわかりやすいです。
また、助動詞canも、「〜することができる」「〜することが可能である」と訳すのも、長くなり不格好です。「〜しうる」など、助動詞「る」「らる」を使って訳すと良いです。上の例でも、「言える」というふうに訳しています。
②省略を見抜く際には、文の形に注目するのも一手
前提として、省略は、それが無くても読者が理解できるからやるものなので、内容が取れていれば分かるはずです。なので、内容が分かっていて、大体何が略されているか察しが付く場合は、テクニックに頼らずそれに従って問題ないです。
それでも省略しているのが何かわからない場合、文の構造に着目するとわかる場合があります。省略がある箇所と同じ構造をした部分や、対句になっている部分がある場合、後者にあって前者にない箇所が省略となっていることが多いです。内容が今一つ取れなかった場合、構造に目を向けるといいと思います。
以上になります。次回もよろしくおねがいします。
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