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パラリアの三次会【土曜日更新】

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パラリアCEO浅見、東大前校の木元・オギタが「二次会」のノリで、ときに真面目にときにだらりと語り合う、「パラリアの二次会」で出てきたわかりづらい用語を解説したり、気になったところ…
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#受験

パラリアの二次会 第25夜 総括・前編:(教育の)近代史を四つのフェーズに区分する  の解説

今回は全体の総括になっています。過去回のまとめなので、ここから見るのも良いと思います。 音源はこちらです。 https://note.com/pararia/n/n3f5d96a12343?magazine_key=mfac035e74cd9 【内容の紹介】まず、教育にまつわる社会の変動を語ります。最初に、フランス革命により、公教育の必要が生まれます。次に産業革命が起こり、労働者が必要となる他、経済発展で事務職のような官僚的な職業が必要となります。そこで、知識が必要とな

パラリアの二次会 第24夜 オギタ師による「活動における喜び」の分析図式 の解説

おはようございます。今回は、24夜の解説です。図式が出てくるので少しややこしいですが、聞いてみるとそれほど複雑でもありません。具体例が多くなるので、後半25分ごろから聞くとわかりやすいかもしれません。 【内容の紹介】今回は、人間の行為と、それによって感じる喜びを、「過程・結果」の軸と、「本質・付帯」の軸の二つで整理していきます。したがって、2かける2の4通りが考えられます。 本質・過程(ランニングで体を動かすのが楽しい) 本質・結果(ランニングで自己ベストを出すのが楽しい

パラリアの二次会 第23夜 これまでの「まとめ」と「親問題」の解説

おはようございます。今回は23夜の解説です。 総集編的な内容で、(あくまで他の回に比べれば、ですが)かなり短めなので、一度これを聞いてから、興味のありそうな回に戻って聞いてみる、という使い方もありだと思います。 音源のリンクはこちらです。 【内容の概観】 今回は、ここまでで話してきたことをまとめています。  まず、教育とは何かを話してきました。先生と生徒、親と子供など、教育には関係が重要になります。  また、教育の歴史を話しました。工場労働者を作るための教育から、サラリ

パラリアの二次会 第22夜 これまでとこれからの「日本社会のしくみ」 の解説

おはようございます。パラリアの二次会の解説も、いよいよ22回目です。 音声はこちら 【内容の解説】 今回は、小熊英二(用語解説参照)の著作、『日本社会のしくみ』について、話を進めています。  この本の中では、現代日本の雇用状況は、3種類に分けられると言われています。 ①大企業型は、大都市近郊に住むサラリーマンで、収入はそれなりに多いものの、子供の教育にお金をかけたり何なりとおかなげかかります。 ②地元型は、地元での密なネットワークがあり、近隣住民や親戚との助け合いが見られ

パラリアの3次会 第11夜

おはようございます。パラリアの二次会、第11夜の解説記事です。 音声はこちらで聞けます。 なお、「パラリアの二次会」マガジンで更新の順序がずれていますが、「三次会」の方は正規の順番で進めていくつもりです。 【内容の紹介】 今回は、投資家の瀧本哲史氏(リンクは今回の話と関連するインタヴューです)が亡くなったとの報を受けて、彼の仕事から教育を検討します。 彼は、コモディティ化(取り替えが効く様になってしまうこと)を回避せよと主張しています。他の人と取り替えが効いてしまうと、

第9夜 先生について、そしてポスト・シンギュラリティの教育論? の解説

今回は、第9夜の解説をしていきます。 【要約】前半は、先生はなぜ専門職なのかという問いと、先生はなぜ「でもしか先生(先生にでもなるか、先生にしかなれない、というような、あまり肯定的でない職業としての先生)」と言われるのかという問いの二つが中心になる。 「なぜ専門職なのか」という問いについては、教師はいろいろな子供がいる中で、社会に適応できるように教育しなければならないが、そういった教育能力は生きているだけでは身につかない。そこで、大学で教育を専門的に学んでいないといけない

第7夜 パラリアの3次会

あらすじ録音当時の時事ネタ(参院選)にひっかけて、東京大学教授の安冨歩氏(当時れいわ新撰組候補)の主張を検討するところから今夜の2次会は始まります。 (木元が理解するかぎりでの)安冨歩氏の主張木元は、安冨氏の主張を以下のように要約します。安冨氏は、いわゆる「教育ママ」の家庭に育ちました。彼によれば「教育ママ」の「教育ママ」たるゆえんは、子供の根源的な自己肯定感を否定することにあります。つまり、ある基準(たとえば、一定の偏差値)を設定し、「それに達しなければだめなのだ!」

パラリアの3次会 第3夜

前回の復習ー木元の3区分 前回前々回で、木元はケア/しつけ/教育の3区分を提示しました。 「ケア」:「いていいんだよ!」という安心感を与える ケアとは、根源的な次元で子供を生存可能にする営み、たとえば食事を与える、愛されていることを示すために抱きしめるといったことです。このような営みは、子供を「肯定する」活動として特徴付けられます。 「しつけ」:「しちゃいけないこと」を教える しつけとは子供を社会のメンバーに組み入れる営みで、たとえば、「電車のなかでは騒いでいけない」

パラリアの二次会_第1夜の解説など

おはようございます。今週から、パラリアの二次会で出てきた難しそうな単語や、引っかかりそうな話の解説をしていきます。この記事を書いているのは話しているメンバーと別の人なので、用語を解説しながらも、一歩引いてコメントしたり、補足できたりすればいいですね。一度聞いた方もこれからの方も、聴きながらご覧になってくだされば、と思います。 また、「これがわからない」「ここは違うんじゃないのか」「これだけは言わせてほしい」というのがありましたら、当記事のコメント欄からお知らせください。参考