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パラリアの二次会 第25夜 総括・前編:(教育の)近代史を四つのフェーズに区分する  の解説


今回は全体の総括になっています。過去回のまとめなので、ここから見るのも良いと思います。

音源はこちらです。

https://note.com/pararia/n/n3f5d96a12343?magazine_key=mfac035e74cd9

【内容の紹介】

まず、教育にまつわる社会の変動を語ります。最初に、フランス革命により、公教育の必要が生まれます。次に産業革命が起こり、労働者が必要となる他、経済発展で事務職のような官僚的な職業が必要となります。そこで、知識が必要となります。その後に大量生産・大量消費の時代がきて、戦後の情報化社会に至ります。

では、現代はどうでしょうか。公的な教育が一部の人だけのものでなくなり、ほとんどの人が高校・大学に行くようになっています。消費社会化が行き着くとこまで行ったとしたら、エリートとそのほかは完全に別れて、エリートは倫理観を持ちつつ分配を担い、そのほかの人々はゲーム的な楽しみに興じ、彼らに対する教育はもう不要になるのか。次回に続いていきます。

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【ワードの解説】

2分ごろ「ケア・しつけ・教育」

第2回を参照。

5分ごろ「ナショナリズム」

フランス革命がきっかけで、国民意識が生まれたと言われる。ナポレオン戦争でフランス軍が強かった理由としても、こうした国民意識があったとされている。

14分「アクター」

要素のこと。

16分ごろ「(農村の)余剰人口」

農業が大規模になっていくことで、少ない人数で耕せるようになったことで、農村で職につけなくなった人々のこと。こうした人々が都市に流入し、工場で働く労働者となったことが、産業革命のきっかけとなった。

21分ごろ「ホブズボーム」

イギリスの歴史家。19世紀を考える際、1789年に始まるフランス革命から、1914年に始まる第一次大戦までを含めて考える方が見通しが良くなるとして、「長い19世紀」という枠組みを打ち出したことで知られる。

31分「生産と消費の分裂」

消費社会では、消費する側は好みの商品を選べるものの、生産者は消費者の要求に合わせる必要があり、苦しい立場におかれる。ここから、生産者は大衆、すなわち低水準の消費者に合わせた下らないものを作らなければならないなど、様々な問題が起こる。

41分「中世にはなってはいけない」

ここでいう「中世」は、人権が確立していない、野蛮な世界といった意味。


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以上になります。次回もよろしくお願いいたします。


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