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紫綬褒章/ ノーベル賞候補 中部大の山本尚先生

【紫綬褒章/ ノーベル賞候補 中部大の山本尚先生にお会いしてきました!】


まだ10ページそこそこしか読んでいなかったけれど、この人に会いたい!と思って、連絡先を探して、面談の依頼をしたところ、すぐにご快諾のご返信!それから一週間、かなり楽しみにしてて、お会いできました。付箋たくさん貼って、話たいところにマークをつけて行って、たくさんお話しできて、本当に幸せ

山本尚先生と出会う、あらすじ

コロナ下にも関わらず、中部大の研究室に快く受け入れてくださり、入室してすぐ「マスクをお取りください」という言葉まで。「若い人に会うから」ということで、奥様がコーディネートくださったという、花柄プリントのシャツに黄色のネクタイをを着こなされる粋な77歳の先生。

元々のきっかけは、知人に「この本尾和さんの言っていることと同じことが書いてあります!」とお薦めいただいたこと。すぐに買って、週末の落ち着いたタイミングから読み始めようと、朝スタバで読みはじめて、少ししたら、連絡してました。笑

本当に楽しみすぎて、行く前も結構いろんな人に話してて、その中でブルドーザーで彫金や文藝に詳しいメンバーも「行きたい!」と言ってくれたので、一緒に訪問。面会中はもちろん、終わってからの車の中で、あーだこーだ、盛り上がる。こういう深める時間、とっても貴重;;

大先輩にこんな方がいるんだ!というのが、我々世代の希望。お忙しい中で2時間もの時間をくださり、その中で本当に多くのお話をさせていただいた。

特に印象に残っているものをいくつかご紹介。

日本という国
戦前から戦後、1980年代、そして今の流れを整理。陶芸の話から、明かりの話に。昔は蝋燭で暮らしていたから、日本の文化は太陽と蝋燭の光の中で育まれたと。電気が通り、便利だけど、確かに活動時間帯や使う道具によって、動きが変わり、感じること、考えることも変わる。先生は21時就寝、4:30起床とのこと。私もこのリズムで。蝋燭で生活してみようかな。日本人としてDNAに刻まれたアイデンティティを取り戻せるかも。

■文明と文化
文明というのはハード、文化というのはソフト。今は文明先行で文化がないというのが先生のお考え。そういう背景からの二冊目のタイトルは『日本の問題は文系にある』のよう。しかもこの本、ちょうど訪問した18日の発売!プレゼントいただきました✨文化は理想を描く力、未来を描く力で、文明というのはそれを実装する技術のことのよう。目先にとらわれていて考えている未来は三年先までだ、と。

先生のペプチドは、小分子と大分子の間の中分子というサイズで、体に吸収されるもの(薬など)を作ることが期待され、これが安価で作れると、日本の製薬が変わり、世界の製薬も変わると感じた。

どんな日本を作っていきたいかも考える必要があると。私は創業前から変わらず、日本はインスピレーション大国として、地理をはじめとした希少性こそ、絶大な価値だと信じてやまない。

哲学と美学(先生の会話からのインスピレーション)
似ているようで、実は機能が違うのかもと思った。哲学は、論理的に、かつゼロベースで可能性を拡げてくれるもの。一方、美学は、経験値から培われるセンスにより選別を行う。この二つがあれば、物事はうまく回るのではないかと感じた。

アート思考にセンスや感性が期待されることがこれまで正直よくわからなかったけど、この整理で自分の中で納得。哲学は思考力、美学はどれだけ本物を見てきたか=行動してきたか。この二つは連動する。これは所謂”両利き経営”にも、通づることなんだと思う。

■これからの日本は・・・?
先生のこれだけのご実績、お人柄、そして77歳という年齢を持ってでも、レガシーを刷新していくのは至難の技だそう。私がいくら先生と同じ課題認識を提案しても、親子ほど歳が離れている場合、所詮"小娘の戯言"と思われているだろうなと感じることも多い。最近は減ってきたけど、それでもたまに舐められているなと感じることもある😂

私の事業を伝えるとき

私の事業は伝えずらいから、説明する中で「わかんない」とバッサリ切られることもある。確かに、わかりづらくてごめんなさいと思うと同時に、自分には実績があるから間違っていないから、「わかるように伝えて」という傲慢さを感じることもある。
経験値の違いは価値観の違いに比例するけれど、見落とされがちなのは経験値の質の違いも価値観の質に影響する。つまり、「わかろうとしない」態度を感じる(歳を重ねていく中で、これは忘れずに気をつけなくては行けないと日々感じる。所詮一人の人間が24時間で見れる景色なんて、工夫したとしても限られているのだから)。若いと意見が尊重されないということは、日々よく感じる。だから、私の中では77歳でチャレンジしてもそうなのか…ということや、こうして、まだ実績のない我々世代の意見も対等に聞いてくれるのか、というのは、大きな発見だった。

起業して、4期目も半分終わり、やっと一周まわった感じが最近する。ここまで頑張ってきて、嬉しいことも、悔しいことも、ハラハラもドキドキも、、、本当にたくさん、やっぱりこれまでとは全然違う出会いや発見や体験がある。

どこの誰かもわからない"お嬢さん"からのメールにもかかわらず、こうして時間を作ってくださって、長年の素晴らしいご経験の中で感じられたことを中心に、対話させていただいたことが、本当に嬉しかった!

こうした対話の中での発見や学びを、時代への還元に反映させていくことは、自分の人生をちゃんと生きて、使命(というとカタイけど)を全うできている感じも、踏ん張る糧になる。私は今の自分にしかできない仕事に誇りを持っているし、感動の多い時代が待っていると信じているし、だからこそもっと多くの人が、自分の才能を発揮できる時代にしていきたいなぁと、改めて強く思った出来事でした。
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この本、本当に素敵なので、ぜひ読んでみてください📕
Gravityでも読めますので、気になる方はどうぞ♪

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