センター試験【英語】得点率70%までへの道のり(2)〜分詞構文編〜

 今回は以前投稿した「センター試験【英語】得点率70%までへの道のり(1)」の続きです。

 ここでは分詞を動詞+ing、または過去分詞と定めます。ですので、動名詞も一緒に扱います。

 ところで、そもそもなぜ動名詞や現在分詞、過去分詞が存在するのでしょうか。
その答えは文章の「簡略化」です。余分な部分をそぎ落とすことで文章を簡略化しています。それが理由で英文を読む人を苦しめています。
 これらを読解するうえで必要なことは省略部分を復活させることです。

 具体的に見ていきましょう。

①動名詞

That I swim in the river is dangerous. ⇒私がこの川で泳ぐことは危険だ。

 文法的な説明をすると、主語がthat I swim in the river、動詞がis、補語がdangerousです。That という接続詞のおかげで1文の中に動詞を2つ(swimとis)を用いることが可能となっています。しかし、1文に動詞は1つまでという固い掟?のようなものがあります。どうにか1文中に動詞を1つにしたいのでThat I swim in the riverを壊す必要があります。そこでingの登場です。That I swim in the riverのswimをswimmingに変換しちゃいます。するとswimは動詞ではなくなったので、thatも必要ありませんね。動詞がなくなったので主語のI もmyに変換します。

That I swim in the river ⇒ my swimming in the riverとなります。
That I swim in the river is dangerous. ⇒ my swimming in the river is dangerous.

という感じです。
 以上が動名詞の成り立ちです。ほとんどの参考書や問題集ではここからthat節を動名詞に変換する練習を行うと思います。その練習は文法問題を解く上では有益かもしれませんが読解では意味を成しません。読解で必要な力は動名詞をthat節に復活させる力です。動名詞を見つけたらthat節に戻すクセをつけましょう。

② 現在分詞、過去分詞

I like the man who runs in the park. ⇒私は公園で走るその男性が好きだ。

 文法的な説明をすると主語がI、動詞がlike、目的語がthe man who runs in the parkとなっています。who runs in the parkがthe manを修飾していますね。今回もwhoという関係代名詞のおかげで1文の中にlikeとrunsという2つの動詞を共存させることが出来ています。しかし、先ほども言いましたが、1文に動詞は1つまでにしたい、という気持ちがあります。そこでingの登場です。runs をrunningに変換しちゃいます。すると動詞がなくなったので、whoもいりません。

who runs in the park ⇒ running in the park となります。
I like the man who runs in the park. ⇒ I like the man running in the park.

 こちらも参考書や問題集では関係代名詞を分詞へ変更する練習をしていませんか?読解で必要なことは分詞を関係代名詞へ戻すことです。

③ 分詞構文

When I called you, you were not at home.

 文法的な説明をするとWhen I called youが副詞節、you were not at homeが主節となり、主語はyou、動詞はwereとなります。こちらも同様にcalledをingに変換し、whenを取り除きます。

When I called you ⇒ I calling you となり

When I called you, you were not at home. = I calling you, you were not at home.

となります。こちらは省略を補う際に従属接続詞(whenなど)を復活させる必要があります。接続詞はかなり多いのでほとんどがas(~とき、~ので、~ように、~つれて)で復活させればうまくいきます。以上がing形の特徴です。読解で必要なことは省略する力ではなく、省略を補う力です。

 本日は以上となります。ここまで読んで頂きありがとうございます。

宮城

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