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プロジェクトの成功を願って

この4月から我が社では、3つのプロジェクトが動き出しました。
プロジェクトとは、「目的を達成するための計画や業務」のこと。
やっと未来を見据えて、改革しようと思える環境(心境)になりました。

ここ2年間は、タケヤさんの事業譲受からのコロナ禍で、一生に一度、経験するかしないかくらいの想定外のトラブルに何回も襲われ、その都度、目の前の問題解決に必死で、少し先の未来すら想像できませんでした。
最近は、そういったトラブルがなくなったのではなく、単に「慣れ」ました。これが「ニューノーマル」な世の中というやつなのでしょうか。
例えば、直近では中国のゼロコロナ政策のおかげで、上海の港や近郊の工場、材料の調達先などがロックダウンしていて、夏物の入荷が大幅に遅れたり、納期直前に生産中止が起こったりしています。また、円安や不安定な生産背景の影響で、取引先からの値上げ依頼もひっきりなしにやってきます。
今までなら、その都度「なぁ~にぃ~!!」という感じでワタワタしていましたが、今では「そうですか(またですか)」という感じです。
「ま、夏は長いですから、そんなに急がなくても大丈夫ですよ。」
「あ、ドロップ(生産中止)ですか、残念ですね。」
良くも悪くも、在庫は売るほどあるので、むしろラッキー。
値上げについては、困りはしますが、注文数を減らしたり、注文をやめたり、代替えを探したりすればいいだけです。今まで、靴は価格競争が激しく、どんどん低価格になっていき、むしろ安くなりすぎていたのです。
と、こんな具合で、この2年間の経験で、すっかり肝が据わりました
何度も危機を乗り越えましたからね。会社が存続できているだけでもありがたいくらいです。
(今回の話からはそれますが、こうなると、生産を中国に依存している状況に課題が見えてきます。ナイキなどのグローバルブランドはベトナムなどに生産拠点をしっかり移していますから、さすがです。我が社も国産や中国以外の国からの調達もありますが、ほとんどは中国なので、分散を検討しなくてはなりませんね。)

数々の危機は一応乗り越えつつあるものの、
目の前の業務だけを今まで通り行っていても、このままでは、未来はない
コロナ禍でそんなことをひしひしと感じていたので、思い切って今までやりたいと思っていたのに、できていなかった課題をプロジェクト化し、一気にスタートすることにしたのです。
コロナ禍でオンラインミーティングにもすっかり慣れ、プロジェクトメンバーは定期的に1カ所に集まって話し合いをするべき、という固定概念がなくなったことも、プロジェクトの始動を後押ししてくれました。

今回はその内の1つをご紹介します。

Paradeのブランディング

3大プロジェクトの1つは、「Paradeのブランディング」です。
メンバーは5人。プロジェクトマネージャーに社外の方をお招きし、EC事業部から2人、商品部から わたしが参加している、社長直轄のプロジェクトです。
目的は、「店舗とParadeオンラインストアを通じて、自社商品のブランディングと販売拡大を目指す」こと。
2週間に1度オンラインでミーティングを行います。2週間で、それぞれの担当がそれぞれの宿題をやって、発表をする形です。わたしの担当は、もちろん商品開発。商品だけではなく、売り方や見せ方(販促)も考えます。
わたしが次回のミーティングで発表する宿題は、秋に発売しようと思っているオリジナル商品のキャッチコピーやPOPのイメージを作成すること。そういう仕事はプロにお任せしたい気持ちでいっぱいですが、プロに任せるにしても、ある程度イメージが固まっていた方がいい、ということで、まだ商品もないのに(本当に完成するかどうかさえ未定です・・・)、とにかく毎日、考えまくっています。商品部のメンバーや、EC事業部の制作チームにも協力をお願いしています。こいうのは色々なパターンがあればあるほどいいですからね。
「売り方が9割」などと言われます。いくら良い商品があっても、お客様に気づかれなかったり、知られていなかったり、良さが伝わっていなかったりしたら、意味がありません。売り方、見せ方、伝え方、大事です。
オリジナル商品の、商品そのものには自信があるものの、我が社は売り方や見せ方が下手クソだな~と常々思っていたので、この技を身につけたら、なんだかすごく良い方向に行く気がしてワクワクしています。

プロジェクトは、結果として目的が果たせる(成果が出る)ことがもちろんゴールですが、プロジェクトを進めていく過程では、参加者が、そのプロジェクトを達成したら、今よりも もっと良くなる、未来のいいイメージが持てるか、が重要だと感じます。
結果だけでなく、プロセスも楽しみながら、3大プロジェクトの成功に向けてがんばっていきたいと思います!

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