わたしなら順調さ、心配は要らない。
神奈川に住んでいたとき、その曲は自宅の最寄駅のマックでよく流れていた。ちょうどアルバムのリリース時期だったのだ。
朝の情報番組『DayDay.』のテーマソング「ペパーミント」が流れると、テレビを消して家を出る。続きはイヤホンから、わたしの体に流し込む。わたしの背中を押してくれているようで、力が出るようで、そして苦しかった。
マカロニえんぴつの「悲しみはバスに乗って」は、アルバム『大人の涙』の1曲目に入っている。出勤するときは毎朝必ず「ペパーミント」と「悲しみはバスに乗って」を聴いた。
金沢に戻ってから、2曲とも暫く聴く気になれなかった。怖かったのだ。あの時を思い出してしまいそうで、息苦しい日々が蘇ってくるようで。
今日、久しぶりに再生ボタンをタップして、何度もリピート再生した。何故かは分からない。2月に入ってから業務内容が変わり、仕事を覚えることにいっぱいいっぱいで、疲れてチオビタを飲み干す日々が続いている。口角炎が1カ月以上治らない。
背中を押して欲しかったのだろうか。頑張りたい、だけど不安で呼吸が浅くなる。毎晩のように夢を見て、汗びっしょりになって目が覚める。昨晩、わたしは夢の中で泣いていた。
頑張れわたし。そんなに思い詰めるなよ。もう少し力を抜いて、仕事はできれば楽しくやろうぜ。わたしなら順調さ、心配は要らない。
最後までお読みいただき、ありがとうございます! 泣いたり笑ったりしながらゆっくりと進んでいたら、またどこかで会えるかも...。そのときを楽しみにしています。