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ブラック会社に捕まり、辞めるまでの話④

僕のブラック会社員時代の超絶リアルエピソード。キラキラな入社から絶望の退社まで、複数回に分けてお届けします。

この記事は、続編です。
前の記事を見てない方は、先にこちらからどうぞ↓

ブラック会社に捕まり、辞めるまでの話①
ブラック会社に捕まり、辞めるまでの話②
ブラック会社に捕まり、辞めるまでの話③


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4、辛すぎるテレアポ

その後もテレアポ(電話営業)を続けたのですが、
どこに電話をかけても基本怒られる。
「何回目だよ!」の繰り返し。

これまでワクワクに満ちていた業務が一転して辛いものになりました。

だんだんと、電話をかけるのが怖くなっていったんですよね。
また怒鳴られるんじゃないかって。
後日分かったのですが、僕が渡されたリスト(電話番号が連なったExcel表)は、以前にも他の人が電話営業をしたことのあるリストでした。要は、どの電話先も一度は話を聞いたことがあるのです。

そりゃ、2度目3度目だと誰でも嫌がりますよね。
皆さんも実家なんかで何度も変な会社から電話がきて、嫌な思いをした経験あるのではないかと思います。
あれを僕はやる側になっていたんですよね。
仕事のやりがいなんてあるわけもなく、むしろ他人を不快にさせている分マイナスでした。


そして、新人だからなのか分かりませんが、勝手にリスト以外の営業先を自分で探すことを禁止されていました。
営業の醍醐味って、自分でお客さんとなる人を探して、その人にうまく商品価値を伝えてあげることなのに、それがY社では許されていませんでした。

ーもう迷惑がられることをわかっている人に電話をかけたくない
ーでも、自分で新しいお客さんを探すことも許されない。

この八方塞がりな状況が続きました。
この辛さを抱えながら、1日多いときには300件以上、電話をかけていたと思います。
というか、会社からの監視があったので、電話をかけずにサボることができませんでした。

僕はこのストレスが本当に耐えきれなく、夜になっても寝れない体になり、月〜金出勤のうち1日は高熱を出して休んでいました。
結局週5日出勤することが退社まで一度も叶わなかったです。

「社会人って、これが普通なの…?」
「これに耐えられない僕が異常なのか…?」

本気で悩んでいました。
会社がおかしいのか、自分がおかしいのか。


・・・

そして、悪夢はまだ終わりません。
さらなる追い討ちが新人ぱぴこ氏を襲います。

『新人の方の実力向上のため、これから毎日定時後に研修を行います。』

入社後二週目の後半、バリキャリウーマン上司がこんなことを言いました。入社前にはそんな話一切聞かされていません。
定時の19:00から、研修として商品の知識やweb知識の講義が始まりました。その研修が終わって退勤するのは20:30とかになっていました。
もちろん、無給です。

ーいや、知識として必要なのは分かるけども…。業務時間内にするのが妥当じゃない?

同期の中でもかなり批判がありましたが、誰も直接反論はできません。
結局こうやって十分な休息のないままに翌朝を迎え、罵声を浴びながらも電話をかけ続ける、という毎日が続きました。



・・・

そしてそして、
まだまだ悪夢は終わらないんですよね。
これ以上!?うそでしょ!?て感じのことを言われます。

『今期の新入社員の方にもプロ意識を持ってもらうために、早速今日から"売上目標"を定めます。』
『今月の目標は"300万円"です。』
『なんとしてでも、今月内に300万円、売ってきてください。』

え、

えええええええ、、

んなアホな、頭沸いとるやろ、て感じです。
入社三週目から売上300万ですよ?
つい先月までコーヒー300円で売ってた男ですよ?

さあ、300円カフェ店員は、一体いくら売ることができたのでしょうか。


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続き↓


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