「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」を観た話

地上波放送してた「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」を観ました。最近は膝に矢を受けてしまってちょっとポケモンは離れ気味なんですけど、一応初代からのポケモンファンなんで初代の半リメイク!と聞いたら観なきゃですよねー。と、そんな感じで視聴。

ストーリーは大雑把に言うと、アニメの第1話とヒトカゲを仲間にする話とバイバイバタフリーをまとめてちょっとホウオウの話を足したって感じですね。ポケモン第一話でホウオウに出会ってからのパラレルワールドみたいな感じらしい。なのでカスミやタケシとは知り合わずに、マコトとソウジという新しい仲間と知り合って旅をする感じ。あと敵役としてクロスというダイパアニメのシンジ君みたいなキャラもいてヒトカゲを捨てたのもクロス君ってことになってる因縁の相手。この似てるけどちょっと違うあたらしい第一話からの冒険ってのにすごいわくわくしたし、マコトやソウジとの関係や次々と現れる三犬とかホウオウを目指しての旅とか、そこに過去作のオマージュとかもあってお話の真ん中くらいまではかなり面白かった!!

ところが一応このお話の本筋のメインであるホウオウ周りの話がかなりやっつけで後半がかなり辛い…。マーシャドーって結局なんなんだよっていう。あとホウオウ全然活躍しないし…。マーシャドーに関してはポケモン映画の毎年のお約束で映画を観た人に伝説ポケモン配布するっていうのがあるので、それがめっちゃこの映画の足を引っ張ったのでは…?とにかくマーシャドー関係の蛇足感が強いです。クロスの改心と描かれなかったホウオウとのラストバトルは良かったけど終盤の他の要素が全部微妙…。

もう公開してかなり経つ映画なので多少ネタバレするけど、サトシの死亡としゃべるピカチュウ、そしてサトシの復活劇がとにかく謎すぎる。あれってミュウツーのオマージュのつもりなんですかね…?話に繋がりがないのにさぁ感動シーンだ泣けみたいな空気が辛い。ミュウツーの時のあれはちゃんと筋通ってたと思うんだけど今作のラストには筋がない気がするんだよなぁ…。ホウオウの話だったからせめてホウオウの力で蘇るとかそういうオチだったら多少納得いった気がするんだけどなんであんな不思議パワーで甦ったんだろう?マーシャドーが活躍しだすあたりからマジでつまらない展開になるので、ここまでの面白かった新しい旅はなんだったんだよーって…。後半の蛇足感が辛い。

あとすごいマニアックな話をすると、一部脚本が初代のシリーズ構成だった首藤剛志さんってなってるんだけど、個人的にポケモンのアニメの首藤剛志さん脚本回の信者なので今作のあの扱いは違うだろーってなりました。ロケット団の活躍も控えめだったし。特にあのマーシャドーの夢の世界って首藤さんのアニポケ最終回構想が元ネタって噂があるんだけど。多分首藤剛志さん的にはあの世界は「是」なんだよね。だけど映画はあの世界を「非」として描いてあったのがなんとなく引っかかりました…。まぁあの世界を是とする最終回がもし本当に実現してて、それを視聴してたらふざけんな!ってなった気はするんだけど。(そして初代ポケモン世代の伝説の語り草となったと思う…)一部脚本に首藤剛志さんの名前を使うのならなんか違うのでは…と、ちょっと思いました。まぁこれに関しては完全信者目線なんで首藤さんがどうとか知らなきゃ全然気にならない要素なんで忘れてください。

そんな感じで「ポケットモンスター キミにきめた!」は、なんだかんだ面白かったんだけど終盤がちょっと微妙かなーな感じでした。序盤から中盤の新しい旅や出会いは短い時間の中でかなり詰め込んであって楽しかったんだけど、終盤がイマイチだったのでプラマイすると50点みたいな感じかなぁ。悪くない映画だったとは思うんだけど…。

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