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解剖学的な横隔膜への介入


はじめに。

こんにちは!パパPTです。

今回は横隔膜についての解剖・機能・評価・アプローチまでの一連の流れを図や写真を交えながら書いていきます。

ちなみに横隔膜への治療方法はご存じですか?

『深部だからできない!』

という方もいらっしゃいますが、確かに深部に位置していますので、直接的にはできないという考えも一理あります。

しかし

起始・停止や機能を理解することで間接的にアプローチが可能になると私は考えていますし、実際に臨床でも変化を出しています。

個人的にはアスリートから高齢者まで幅広く対応していると思っています。

いきなり横隔膜のアプローチと言われても、

・・・? ・・・ちょっとよく分からない・・・。

と思う方も多くいらっしゃるかもしれません。

横隔膜を意識してリハビリをする、という理学療法士はあまりいないかもしれません。

実際に私の周りでも、あまりいません。

ですが、それはすごくもったいないことだと思うのでこのnoteを書きました。

実際に横隔膜への介入とはどういうことをするのか?
評価の仕方とは?
基礎的な知識として知っておかなければいけないことは?

次々と疑問が出てくるかと思います。

パパPTの解剖の知識を使い説明していきます。

こんな方におススメ!


・横隔膜の解剖や機能を知りたい。復習したい。

・幅広い年齢層の患者さんを対応している。

・幅広い疾患の患者さんを対応することが多い。

・横隔膜から全身の繋がりが分からない。

・解剖学的な知識を臨床に還元したい。


横隔膜の起始停止


☆起始
肋骨部:肋骨弓の下縁第7-12肋軟骨の内面

腰椎部の内側部は第1-3腰椎体、第2-3椎間板、前十靭帯

外側部は第1腰椎椎体全面から起こる腹大動脈の第1の腱様弓(正中弓状靭帯)

第2腰椎体から肋骨突起にわたる腰筋弓の第2の腱様弓(内側弓状靭帯)

第2腰椎の肋骨突起から第12肋骨の先端に至る方形筋弓の第3腱様弓(外側弓状靭帯)

胸骨部:剣状突起の後面


☆停止は中心腱

☆作用
横隔膜・胸郭呼吸運動の最も重要な筋であり、腹腔内臓への加圧を助ける。上下移動でありおよそ3~6㎝である。

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