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発達障害、"できること" と "できないこと"の境目はあるのか

小2+小4の2児の子どもをシングルで育てているワーママ・ちゃんあ〜です。自身の子育てやキャリアについて思ったこと・悩んだことを、あ〜だこ〜だと自分の視点で考察したことを書かせていただいております!

今日はまた、「私の小2の息子の話を聞いてくださいシリーズ」です。


ディスレクシアの息子は字を書くことが難しい

私の息子(小2)はディスレクシアという「文字を読んだり書いたりすることが困難」という発達障害…正確には学習障害(LD:Learning Difficulity)があります。

未就学児の頃から、本人もうっすら自分の不得意なことに気づいていたのか、小学校に上がるまで文字はおろか、絵を描くこともほとんどありませんでした。

保育園時代、園でも家でも、彼がクレヨンや色鉛筆のようなものを持っている姿を見たことはありませんでした。

でも、それは好きな活動かどうかの問題で、お人形遊びが好きな子はず〜っと人形を触っているし、外遊びが好きな子はず〜っと園庭や公園で遊んでいる…といった好みの問題だと思っていました。

なので、「無理強いするものではない」と考え、小学校に上がるまでは、そんな息子の様子を、ただただ見守っているだけでした。

しかし。
小学校に上がってすぐに、自分の名前をひらがなで書くシーンがいきなり登場するのですが、ま〜…ひどいものです。(;´д`)

字の形がどーの以前に、それまで筆てきなものを持ってこなかったので、鉛筆を握る"筆圧"がないんですっ!!

めちゃくちゃ"うっすい"、、かつ、"ほっそい"、、、ぐにゃっとした線が書かれている。

2Bの鉛筆を使っているはずなのに!!まぢか。。と最初はびっくりしました。

  • 文字の形を認識することが難しいのか?

  • 筆圧がなさすぎて思った形を"描く"ことができないのか?

どっちなんだろうと悩みましたが、今思えば、どっちも、、だったのかもしれませんね。

「斜めの線」が認識できないっぽい

息子は小学校に入る前に「ほぼほぼ確実にディスレクシア」と診断されていたので、就学当初から学校では合理的配慮をしていただき、書けなくても何のツッコミもありません。

マイペースな息子は、自分の字とお友達の字の「上手さ」が雲泥の差であることに全く気付くこともなく、それなりに楽しく通学できていましたが、漢字の習得が始まると、さすがに宿題のプリントに赤入れが入るようになりました。

すごく控えめな赤入れだったので、その点も配慮していただき感謝でしたが、ひらがなもやっと…なところに、さらに難易度の高い漢字が始まったので、こりゃ私も家でサポートしていかないとダメだなと。

息子が宿題をやる時には、隣に座って書き方のアドバイスをしようとしました。

「大きい」の「大」の字に取り組んだ時に、驚くべきことが起きました。

何度書いても「丈」になってしまうのです。(@_@)

「最後の棒は、先に書いた二つの線が交わったところから出発するんだよ!」…と何度も言ったり、息子の指に私の手を添えて一緒に書いた直後に、「やってごらん」とやらせると「丈」。(;´д`)

…息子のその挙動に意味がわからなすぎて、私の方が混乱しました。(;´Д`A

他の文字は書けるものもあるのに、どうして「大」が「丈」になってしまうのか。

理解できないまま、「だからぁ〜!!!!スタート位置が違うの!ここだよ、ここ!!!」と声を荒げてしまうことも。

最後は息子が泣くというパターン。こっちも泣きたいわっ!!!!

どうしてできないのか。何ができて何ができないのか分からないので、すごくモヤモヤしました。

その後、通っている学校の中で週に2時間だけ受けている「特別支援学級」の個別指導の先生から、

もしかしたら(仮に息子の名前を"みなと"としましょう)くんは、斜めの線が見えないのかもしれないですね。

…と言われて、「え!!!!!」→でも、ちょっとしっくり。

そういえば、昔から息子は、バツ(×)を、なぜか+と書いていました。

保育園時代にハロウィンの「全員必須のお絵描き」では、+の模様がいっぱい散りばめられていたので、「十字架を描いたんだね」と言うと、本人は×を描いたつもりだと言うので、ちょっと「???」と思ったことを思い出しました。

「大」が「丈」になってしまう理由がようやく分かり、理由が分かったことにかなりホッとしました。

"できること"と"できないこと"の境界に悩む…

その後、改めて考えてみました。

「斜めの線が見えない」と言うのは、斜めの線は彼の頭の中では透明になっていて「無いもの」なのか、斜めじゃない状態の線に見えるのか…どんな風に見えているんだろうか。

図形を見ながら写しとる活動では、四角は描けるけど、三角や台形は描けませんでした。

見えないだけでなく、描けないのか〜…(;´Д`)

さらに。円を描かせると、楕円になります。

斜めだけでなく曲線も?え?どこまで見えてて、どのくらいから見えなくなるの???(;´Д`A

でも、ここでまたしても「筆圧がないから描けないのかもしれない」という可能性があります。

「できないことは無理してやらせなくてもいいのかな〜」という思いと、「回数を重ねればできるようになることもあるよね」という思いが交差しちゃいますよね。

結局はモチベーション次第なのか?

"できること"と、"できないこと(≒努力しても能力的に無理なこと)"の境目ってどこだろう。

今でも、すごく悩みます。

それって、ディスレクシアの息子の話だけでなく、私自身の境界も曖昧だしぴっちりとした線はないのかもしれないなと思います。

私はジョギングとかマラソンとかが嫌いで、やろうとしても息が苦しくて辛すぎるんです。

実は私は貧血の難病があり(再生不良生貧血)、血が少ないから酸素を運ぶ力も弱く、それが原因で他の人よりも息苦しさが増してしまうのかも?!

…と思うと、「能力的に無理なんだ」と感じて、「ジョギングなんてしなくていいよ」と思ってしまい、基礎体力をつけるための努力が萎えます。(⌒-⌒; )

でも、最近、ちょっと山登りにハマり出して、山登りをしたいがために、クロスバイクに乗るようになりました。

クロスバイクは乗っていることも楽しくて、毎日乗っていると、うちの近くにある「心臓破りの槍が先」の坂でも息が上がらなくなったんです!!

「あれ…?もしかして、能力的に無理じゃなかったのか。やりたいというモチベーションに向かう過程であれば、頑張れちゃうのか。」

と感じます。

この考えが息子にも当てはまるとしたら、「やりたい」というモチベーションを作ることができれば、もしかしたら、円も三角形も描けるようになるのかもしれません!

…でも。

「モチベーションを上げる」

それが一番難しい。(^^;

三角を描きたいとか、「大」が「丈」にならないようにしたいとか、そんなモチベーションは持ちにくいと思います。

モチベーション(≒やる気)は、出そうと思って出るものではなく、やりたいことが見つかった時に勝手に出てきちゃうもの、ですから、「◯◯のために円を描きたい」と思わせるために何をどうプロデュースしたら良いのか。

それがわかったら、私の人生ももっと楽しくなるわっ!!!w

…答えのない話でしたが、本日も最後までお読みくださりありがとうございました!



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