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ばいばい、また遊ぼうね。

『ばいばい、また遊ぼうね』

保育園からの帰り際、数人の園児たちが出入り口の門まで駆け寄って子どもたちにそう言ってくれた。

子ども同士の何気ない言葉のやりとり。

自分が子どもの頃を思い返してみても、このやりとりに何か特別な感情はなかったはず。

挨拶程度な感覚だろう。


この、挨拶程度のやりとり。

『ばいばい、また遊ぼうね』

これが子ども同士で言い合ってた頃は何も思わなかったはずなのに、親目線になると急に胸を突き刺す魔法の言葉のようにも感じた。


この言葉からワタシが感じたこと。

まずは、『我が子には友だちがいるということ』

そして、『今日はその友だちと遊んだということ』

さらに、『またこの場に行けば遊び相手がいるということ』

そして何より、『この子には友だちという居場所があるということ』

親として、こう感じることができる安心感は言葉にならない。


『行ってらっしゃい』

そう言って見送ったあとの子どもの生活を知ることは難しい。

子どもが幼ければ幼いほど、それを聞き出すことも。

1日の大半を過ごす場所。

不安や心配が尽きる事はないだろう。


だが、この子ども同士の何気ない言葉のやりとりが、そんなワタシの心を少し軽くしてくれた。


『ばいばい、また遊ぼうね』


明日もこう言い合って帰れたらいいね。

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