初心に帰り、バスケットボールというスポーツを考えてみる

 TOKYO2020というオリンピックの舞台で、初めて世界各国それぞれのバスケットボールスタイル、というものを目の当たりにした方も少なくはないのではないでしょうか。
 特にアルゼンチンやスロベニアのように2mを越える大柄な選手がアウトサイドからドライブを仕掛けてきたり、高確率な3Pシュートを決める姿に唖然としたと思います。はたまた、アメリカのように個人のシュート能力を最大限に活かすべく、シンプルに1対1を仕掛け続ける圧倒的な力を見せつけるチームもあります。

 実際私も「世界はここまで簡単に得点を取るのか…」と空いた口が塞がりませんでした。

 その衝撃は、スペインに単身で渡り半年間のコーチング留学をしたときにも感じたものと似ていました。

日本で教わってきたバスケットボールとヨーロッパのバスケットボールは、
”何か”が根本的に違う

 このような感想、すなわちカルチャーショックを受けたのです。


そうした経緯があり、練習を一生懸命して、ひたむきにプレーばかりしていたけれども、「そもそもバスケットボールをどうやってプレーすれば上手くなるのか」という極めてクリティカルで重要な項目について考えたことがないことにハッとしました。

 だから今回は当時考えたことも踏まえながら、整理していきたいと思います。

「そもそもバスケってどんなスポーツなんだろう…」
「Bリーグが盛り上がっているのはニュースで聞いたことあるけど、ルールとか複雑でなんだか見に行くハードルが高いな・・・」
「ずっとバスケをやって来たけど、バスケは奥が深い。もっと理解したい!」

というニーズを持つ方々にお応えできればと思っています。

 バスケットボールを始めたてや、今後やってみようという方にも分かるように書いたつもりですので、是非これを見てバスケの魅力を感じていただきたいです。
もし興味を持たれたらBリーグや学生の試合など様々なカテゴリの試合を実際に観に行って欲しいと切に願っています。

 また、バスケをやっている、やっていた方に向けては、少し哲学チックな題材を織り交ぜた持論を紹介します。
 これらは半年間のスペインでのコーチング留学を経て様々な指導者や有識者と会話をし、練習を見学し、メニューを分析し1から考え直したものです。
 様々な考え方が存在すると思いますが、スペインバスケのエッセンスを織り交ぜておりますので、参考にして頂けると嬉しく思っています。

 他のスポーツでは味わえない、「バスケならでは!」の魅力を感じて、楽しんで頂ければこの上ない喜びです!

 ※自身のレベル感に合わせて読み進めて頂けたらと思います。

1.観戦メインの方や初心者向け(ルールや特色の説明)

1-1.人数

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