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完璧 夕方6時のエッセイです。

完璧を求めない。なぜなら完璧を望んでも絶対に成すことができないからです。完璧で無くて良いのです。全力を注ぎ込んで成せば良いのです。

自分の力をどのように使うのが良いのでしょうか?ゆとりを無くしてピンと張った糸は切れやすいです。無駄だと思わず糸を太くするのでは無く切れないように垂らした糸も準備しておけば良いのです。

張った糸、緩やかな糸、地面に垂らした糸の3本を準備しておけば良いのです。非効率で経費がかかるそして無駄だと思われていたことが想定外を少なくするのです。

水道水が通る橋、人が通る橋、車が通る橋の3本が直ぐ近くに通っていたとします。無駄だから1本にしますとなった時に、壊れない丈夫な橋を作っても絶対に壊れない保証はありません。

車が通る橋は少し離れた場所にもあります。通れなくなっても迂回路があります。人が通れる橋が壊れても車専用道路を臨時的に人も通れるように片側だけ使用して車は一方通行にすれば良いのです。

水道水が通る橋が壊れたら人が通れる橋を利用して水道管を通します。人は車道を通ってもらいます。

実際に和歌山市の六十谷橋は横の水道管橋が壊れて全面通行止めにした六十谷橋に水道管を仮敷設しました。そして紀の川大堰管理橋を迂回路としたのです。

これは想定外のことでしたが、紀の川大堰管理橋は大堰を点検するときは通行止めになるので普通に通れる橋が必要だったのです。

想定外の出来事であったと思うのですが、考えうる最善の策だったと思います。点検のための紀の川大堰管理橋を作った時に効率と経費だけを考えて作っていたらもっと悪い状況を招いていたでしょう。

ムダ、ムリ、ムラだと思うことでもフッと頭をよぎる想定に応えるべきです。宇宙船には二重、三重の安全策がとられています。経費を抑えるために安全をないがしろにしたならばきっとそのしっぺ返しに苦しむことになるでしょう。

技術は進歩します。その進歩の過程でフッとよぎった不安を解決することが本当の進歩です。素人でもわかるようにその不安を伝えるべきです。

不安は何事も無く過ぎてしまうと無駄だと思われてしまいますが、その不安が的中した時に安心するために手を打っておくのです。

もしもの時のために保険があります。もしもの時のために保険会社も保険に入っておけば良いのです。その最後の保険が政府です。政府はいざという時のために補償してくれます。そしてその負担を国民に課すのです。

税金が高いと文句を言ってはいけません。無駄が多いと文句を言ってはいけません。それよりも横領や着服、不正を許してはいけないのです。

みんなの納めた税金が正しく使われているのか、誰かの利益となってもそれが還元される仕組みであるのか?国益にならずに不利益になっていないだろうか?

儲けても良いのです。儲けたお金の使い方が問題になるのです。個人の遊行費や娯楽、嗜好品の購入で贅沢三昧をするといつまでも欲望を満たすことはありません。

職人になりましょう。家事職人、デザイナー職人、育児職人、年金職人、政治職人、完璧を望まないけど人としての高みを目指すのです。

アルバイト職人、その道の達人を目指すのです。他人と比較してはいけません。昨日の自分と比較して少しでも進歩していれば良いのです。

「だめだ全然、進歩できていない」と思っても昨日から今日に生き延びた職人になれば良いのです。「生きている職人」です。

どうすれば次の日が楽しみになるのでしょうか?

今日の失敗を明日はしないとするならば明日は楽しみでしか無いのです。
3日坊主で終わったことを明日から始めて4日坊主にすれば良いのです。
生きている限り明日があるのです。今日がどんなに嫌な日でも明日は明日の風が吹く。穏やかな昼寝にぴったりの風が吹いて気分は最高になるかも知れません。

完璧では無いから完璧を求めるのです。完璧になったら次は完璧で無くなるしか無いのです。

完璧だと思われているのは辛いのです。

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