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受け取った良い言葉はあなた自身というお話。


皆さまあけましておめでとうございます。
寒さが一層厳しくなっておりますが、温かく過ごされていますか?

今年はtwitterでの言葉の発信を始めてはや10年目となりました。
そのなかで気づいたこと、実感として学んだことなどがいくつかあり、そのうちのひとつをお礼の気持ちも込めて、この新年にお知らせしたいと思い筆を取りました。


長いようであっという間だったこの10年の間、公私ともに様々なことがありましたが、あの場を通じて「言葉は誰かに受け取られて初めて言葉となり意味を持つ」という当たり前のような事を、手にとるように確かな形で実感できたこと、とても有り難く感じています。

これまで沢山の方が、私のつたない言葉を色々な形にして受け取ってきてくださいました。
「同じ言葉でも人によって受け取り方が全く違う」。この事をこれほど実感した日々はありません。

どなたかが「励まされた、ありがとう」と言ってくれた同じ言葉に、「本当に気分を害した」といって三日三晩DMを送り続けてくださる方もいました。
励ましのつもりで流した言葉を、意図とは全く違うよう受け取られてしまい、悲しい言葉とともに拡散された事もありました。
冷たい捨て台詞のような返信もあります。
思い起こせば書ききれないほどに沢山の思い出があります。

だからこそ感じるのですが、私がそっと流して、ただひらひら宙に舞っている言の葉を、「優しい」と胸に抱いてくれる人は、ご自身が本当に優しい人で。
「励まされる」と拾い上げてくださる方はとても頑張ってる人で。
「腹が立つ」と手に取り放る人ですら、今独りで必死に耐えてる人なのかもしれない。

嬉しいことに好意的に受け取ってくださる方のほうがとても多いですが、それは私の言葉がどうこうでは少しもなくて、間違いなく、あなたご自身の心がそのように素晴らしいから。

いろんな大変なご事情があるなかでも、優しくいようとして、頑張っていて、耐えていて、時に倒れしまって、それでもまた前を向こうとしていて。
言葉を好意的に受け取ってくださることは、そのようなあなた自身のお力ゆえなのだという事を、改めて知っておいてほしいなと思ってこの文章を書いています。あなたは今たとえどんなに弱っていても、周りと違うと感じていても、そんな事では揺らぎもしない、間違いなく素晴らしい人です。
気持ちをしぼませたままにしておくには本当にもったいない。そう感じています。

「独りつらかった自分の経験から、そんな想いをかかえる人がひとりでも減れば。誰かが少しでも楽になってくれたら」。
ただただそんな思いではじめたこの言葉の発信でしたが、そんなあなたの日々の反応やお声のおかげで、むしろ私が励まされたり助けられたりしている…そんな風に感じるようにもなりました。当時からすると思ってもみないことでしたが、とても有り難く感じています。いつも本当にありがとうございます。

ちなみにタイトルに「受け取った良い言葉はあなた自身」と書きましたが、では悪い言葉を受け取ったらそれも自分自身なのか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。それは少し違っていると思っています。冷たい言葉、きつい言葉は、飛んで来た鋭い矢のように庇う隙もなく否応なしに突き刺さります。不安や恐怖も、感じようとしなくても本能的にやってくるもの。しかし良いと思うものや幸せというのは、探したり見つけたり改めて深く考えてみたりと、少し工夫がいるものであるということは、皆さんもよく実感されていることかと思います。ご自身が開かれていて、悪い感覚も知り、そのなかで日々なんとか前に進もうとされているからこそ「よい感覚」って感じ取れているものだと思うんですよ。

大変な2020年が終わり新しい年になりましたが、気合いを入れ直すもよし、周りの雰囲気にせかされず変わらずマイペースを守るもよし。
でもご自身の考えや感覚、そしてお力を、これまでよりも少しだけ信じてもらえたらなと思っています。あなたはそんな力のある人だから。
そうしてまた一緒にぼちぼち過ごしていきましょう!
長い文章を読んでくださり、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。

じぞう


写真:雨上がりのお庭の菊(友情出演)

ご覧くださり有難うございました。いただいたサポートは、これからもよりよい配信を続けられるよう経験と勉強を積むため大切に使用し、またいずれ違う形でお返しできるよう努めたいと思っています。