えんがわ

マージナルマン。

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そうか、わたしはあの子が嫌いなんだ

ダイエットの話してる時「そもそもなんで太るの?太ったらなんで痩せないの?」と彼女は言った バイトがつらい、上司と合わないと話したら「そんなことどこでもあるでしょ」と彼女は言った 姪っ子のことを、かわいい、こないだはこんなこと言ったと、毎回話す 友達の子供だろうとなんだろうと、興味がない私にはこの上ないつまらない話 つまらないことを隠してないから、わかってるはずなのに 彼女に子供が出来たことで、もう会うのをやめた これから会うたびに子供のことを聞かされるのはごめんだ

    • 監察医朝顔 あの出来事を忘れたい人もいる

      監察医朝顔は、前回も見ていた。 その時も、私はある人を思い出しながら見ていた。 私の友人に、あの震災のときに警察官だった人がいる。 自分も、被災しているなか、毎日どれだけ大変な思いをしていたか、どれだけ傷を負ったか、想像しただけでつらく、わたしはそのことを友人に聞けないでいる。 その人は、震災を連想させるものを見るだけでつらそうだった。 殺人事件も扱うような部署にいたその人は、死体なんて見飽きていたはずなのに。 わたしはその人とずっとこれからも友人でいたいし、その

      • 赤ちゃんはかわいいのか?

        友達に子供が生まれた。 コロナ禍で良かったと思った。 赤ちゃんを見にきてという誘いに断る理由にできるから。 友達のことは大好き。大切。 でも、私は赤ちゃんを無条件に可愛いとはなぜか思えない人間で、強制的にかわいいねと言わなければいけないあの空気がとても苦痛で楽しくない。 子どものいない私に取ってどうでもいい会話が、子持ち友達たちの間で始まり、私はどんな顔して聞いてたらいいのかわからなくなる。だって興味ないんだもの。興味ないのに興味ある風で聞かなきゃいけない時間を過ご

        • 彼はほんとに歌いたかったのか

          最近亡くなった彼は、知らなかったのだけど最近歌も歌っていたらしい。舞台で活躍してる人だし、歌が上手いことは確かなんだと思うけど、なんだか、彼の意思だったのか?と思う。彼のイメージとして、歌手デビューは、なんだか似合わなくて。でも彼は完璧に踊っていたし歌っていた。彼はしたい仕事ができていたのか。 その違和感と同じように、彼と自殺も結びつかなかった。でも、以前のテレビ番組で、好きすぎる彼女との別れを唐突に決めた話をしていたのをみたら、少し分かったような気がした。 彼は、ずっと

        そうか、わたしはあの子が嫌いなんだ

          配られたカードで生きていくしかないけど

          私に最初に配られたカードには、出産はなかったようだ。 女はマイノリティだ。マイノリティが集団になってできてる「女性」というマジョリティだ。 人生における挑戦は、何歳になってもできるんだ!なんてよく聞くが、唯一タイムリミットがあるのが出産だと思う。 子供は別にかわいいと思わない。これが人の子供だからなのか、自分の子供だったらかわいいと思うのかは、もう確かめようがないが。 でもやっぱり、経験はしてみたかったと思う。 自分の血を分けた子供と、自分の家族を作ってみたかった。

          配られたカードで生きていくしかないけど

          死ぬきっかけがないから

          初めて書くことがこんなことでいいのかと思いながら、ここ数年の私のテーマでもあるから書いておく。 独身で40歳。子供もいないしこれからもできることはない。仕事も非正規。お金に余裕もなく、これといって楽しいと思う趣味、瞬間もない。 この先何かいいことがあるとも思えないし、死にたくない理由もない。積極的に死にたいと思わないってだけで、ただ心臓が動いているだけの生物。 今後、死にたいと思うような大きなことが起きたら、死にたくない理由がない私は、簡単にそっち側に転がるだろうと思う

          死ぬきっかけがないから