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配られたカードで生きていくしかないけど

私に最初に配られたカードには、出産はなかったようだ。

女はマイノリティだ。マイノリティが集団になってできてる「女性」というマジョリティだ。

人生における挑戦は、何歳になってもできるんだ!なんてよく聞くが、唯一タイムリミットがあるのが出産だと思う。

子供は別にかわいいと思わない。これが人の子供だからなのか、自分の子供だったらかわいいと思うのかは、もう確かめようがないが。

でもやっぱり、経験はしてみたかったと思う。

自分の血を分けた子供と、自分の家族を作ってみたかった。小さい子供に関心はないが、大人になった子供と対等に話してみたいとは思う。それはきっと、楽しいんだろうと、思う。

自分に配られたカードで生きていかなければならないことは、仕方がない。だけど、自分のカードが何なのかは最初から知りたいものだ。

それならそれで、心づもりもできよう。子どものいない人生設計を、子どものいない人生の楽しみ方を、割り切って考えることもできよう。

死ぬ間際に、自分の手持ちカードがなんだったのかわかっても意味ない。今教えてくれ!

出産ボーダーラインの年齢だからこんなことを考えるのか。いっそ、そこらへんで誰でもいいから捕まえて妊娠してしまおうかなんて考える。

もう、諦めているつもりで前を向いていても、視界の端っこにチラつくんだ。「子どもはいいの?」ってプラカードが。気になって仕方ない。いいのか?いいのか?こんなことやってる場合じゃないんじゃないか?なんて声も聞こえて来る。

男はいいよなー

この悩みがないなんて、羨ましすぎるよ。

女って、生きづらい。



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