923 今日のことわざ見ざる言わざる聞かざるを徹底的に討論してみました。
今日のことわざ見ざる言わざる聞かざるを徹底的に討論してみました。
テーマ:
見ざる、言わざる、聞かざる
A君(岡山弁、賛成派)
「ほんなら、わしから始めさせてもらおうかの。
『見ざる、言わざる、聞かざる』っちゅう言葉、あんたも知っとるじゃろ?この考え方、ええことじゃ思うんよ。
まず、見んことが大事なわけよ。世の中には、見てもええことないことがいっぱいあるけぇ、わざわざそんなん見んでもええんじゃろう。
自分の心の平穏を保つためにも、必要ないもんは見んほうがええんじゃ。
B君(名古屋弁、反対派)
「ほいじゃあ、わしが言わしてもらうけど、そりゃちょっとちゃうと思うでかんわ。
『見ざる、言わざる、聞かざる』なんて、そんなんじゃいかんと思うがや。
世の中に悪いことがあったら、それを見て、ちゃんと言うて、聞いてもらわんと、何も変わらんでかんわ。
例えば、不正があったらそれを黙っとるなんて、そんなの責任逃れだがや。やっぱり、ちゃんと見て、聞いて、言わなかんわ。」
A君:
「なるほどのぅ、B君の言うこともわからんことないんじゃけど、わしはやっぱり、平和に生きるためには、あんまり他人のことに首突っ込まん方がええ思うんじゃ。
ほんな、見んことによってストレスも減るし、気持ちが楽になるわけよ。
あれこれ見てしまうと、どうしても考え込んでしまうじゃろう?そうすると、やっぱり心が疲れてしまうんじゃ。
B君:
でものう、A君。世の中には、見なかんこともあるがね。
例えば、社会の不公正とか、他人が困っとるところとか、それを無視して自分の平穏だけ考えるなんて、それはちょっと無責任だと思うでかんわ。
もし誰も『見ざる、言わざる、聞かざる』を貫いてしもうたら、誰が正しいことを主張するがね?
やっぱり、見て、言うて、聞くことが社会にとって大事なことだわ。
A君:
「B君の言うこともわかるんじゃけど、あんまり深う考えすぎると、自分が潰れてしまうけぇの。
『見ざる、言わざる、聞かざる』は、自己防衛でもあるんじゃ思う。世の中に振り回されんためには、あえて見んこと、言わんこと、聞かんことが大事じゃろう。
B君:
ほいでも、A君、それはほんの一部のことでしか通用せんでかんわ。
ほんとに大事なこと、社会をよくするために必要なことは、ちゃんと見て、声を上げて、聞かないかんがや。
そうせんと、問題は解決せんまま、さらに悪くなるだけだわ。
まとめ
A君は、見ざる、言わざる、聞かざるの精神を「自己防衛」や「心の平穏」を守るための手段として支持しました。
彼の意見では、世の中のネガティブな要素に無理に関わらず、自分の平和を優先することが重要だと主張しました。
B君は、それに対して、見ざる、言わざる、聞かざるが過剰に適用されると、社会の不正や問題に対する無関心を助長すると反論しました。
彼は、正しいことを行うためには、必要な場面では見て、言い、聞くことが不可欠だと強調しました。
この討論を通じて、両者の意見には一理あり、状況に応じて「見ざる、言わざる、聞かざる」を使い分けることが重要であると結論付けることができるでしょう。
個々の平穏を守りつつ、社会の正義を追求するバランスが求められるのかもしれません。